ケツ毛バーガー事件の爪痕! その後の同種事件 2018年現在における危険性は?

皆さんはケツ毛バーガー事件をご存知でしょうか? 「ケツ毛バーガー」という大変ふざけた名称がつけられておりますが、その内容は深刻で、その画像が未だアップロードされている現状においては、この事件は未だ終わっていないと言えるのではないでしょうか。

ケツ毛バーガー事件①発端

ケツ毛バーガー事件は2006年10月に発生しました。三洋電機に務める男性社員はファイル共有ソフトshareを使用しているおり、これが暴露ウイルスにり感染しました。その結果、パソコン内に保存していた徳島県警少年課に勤めていた交際女性の性的画像などを含むプライベート画像、三洋電機(株)の内部資料なども流出してしまいます。

mixiに該当者あり

流失した三洋電機(株)の内部資料には社員名簿も含まれており、当時流行していたmixiで検索したところ、本名で登録していた男性社員が特定され、被害女性の方も男性が登録しているマイミク(mixi上の友人)から特定に至りました。

被害女性の方は几帳面な性格が祟ったのか、生年月日、学歴から職歴まで自分のプロフィールに載せておりました。これによれば、教育大学大学院を終了後、2006年4月徳島県警に就職と、就職して半年ほどで当該事件に巻き込まれます。

ケツ毛バーガー事件②亞門などによる拡散

亞門というハンドルネームの人物が、mixi内にある被害女性が所属していたコミュニティに被害女性の性的画像などを投下します。当然、それに対し批判的な対応をする人も現れますが、「まつり」を楽しむ人もおり、騒ぎとなります。その結果、亞門はmixiを強制退会させられます。

これに腹を立てた亞門が2ちゃんねる上で、mixiとの対決姿勢を鮮明にします。しかし、結局、亞門はmixiに対して何の攻撃もしなかったようです。当時、亞門には900人以上のマイミクがいたそうで、そのつながりが断たれたのが腹を立てた要因のようです。

ケツ毛バーガー事件③余波

2ちゃんねる住民が調べたところ、mixiはマルチ商法、援助交際などの温床となっておりました。そこから、mixi荒らしが始まったようです。荒らし対策として、mixiの運営会社である(株)ミクシィがアカウントの削除を始めます。該当者のみならずマイミクでつながっている人のアカウントも削除するという暴挙に出ます。

(株)ミクシィは2016年9月に上場したばかりで、注目のIPO銘柄として、一時320万円の値をつけましたが、このアカウント削除など騒動の結果、株価は200万円強にまで暴落します。最近でも日大アメフト部を巡り危機管理の重要性が説かれておりますが、(株)ミクシィの対応の悪さが株価の暴落を招いたようです。

ケツ毛バーガー事件④名称の由来

ところで、これまでケツ毛バーガー事件の名称の由来について述べてきませんでした。この名称は、横たわったお尻の間に女性の陰毛が見えたことから、お尻の肉をバンズ、陰毛をパティに見立て、何者かが面白がって使い始めたようです。これが広まったのでしょう、ついにはこの画像流出事件の事件名として定着することとなったのです。

ケツ毛バーガー事件関係者その後①被害女性の場合

被害女性は大学院で学校教育専攻教育臨床コースを専修しており、少年課の職務を意欲的にこなしていたのではないでしょうか。将来を嘱望されていたと推測されます。しかし、事件後徳島県警を退職します。本人自体も居心地は悪かったでしょうが、女性警官の性的画像が流出することに世間の批判を浴びたのも大きかったのではないでしょうか。

2009年大阪府内の小学校でスクールカウンセラーをしていたという情報があります。彼女の出身は大阪で、しかも、自身の専門分野と思われますので彼女本人である可能性は高そうです。また、その後、介護の職に就いたといううわさも流れますが、こちらは別人と言われています。結婚して名前を変えているといううわさもあります。

ケツ毛バーガー事件関係者その後②流出元男性の場合

流出元の男性は、務めていた(株)三洋電機から厳正な処分を受けたと言われております。この男性の苗字が特殊だったので、結婚をして姓を変えたのではないかとうわさされています。このほか、被害女性に求婚して断られたとか、東京都で働いているという情報がありますが、真偽のほどは定かではありません。

ケツ毛バーガー事件関係者その後③亞門の場合

2012年3月京都府警は「弐萬ちゃんねる」を運営する織茂由弦容疑者及び元従業員の男性一人を逮捕しました。逮捕容疑は、2011年10月にWinny利用者のパソコンから流出したわいせつ動画をサイトに掲載して公開し、不特定多数者の閲覧に供したことです。

この取り調べの中で、織茂由弦容疑者が亞門を名乗る人物だったことが明らかとなります。織茂由弦容疑者は2009年3月以降、約350名分の個人情報、わいせつ画像・動画などで7700万円を売り上げていたと言います。もしかしたら亞門のマイミクの中に顧客が混ざっていたのかもしれません。

その後に起きた同種事件①写真袋流出事件

ケツ毛バーガー事件以外にも多数の流出事件が発生しております。写真袋流出事件はケツ毛バーガー事件の再来とも言われた事件で、ある男性がスマホアプリの写真袋のパスワードに使っていたものが特定され、大量の画像が流出します。

その中には交際相手の女性を撮影した性的な写真も多数含まれていたといいます。また、二人の性行為を撮影した画像もあったそうです。写真などに特定される情報が入っていたのでしょうか、この女性の氏名、経歴、大学名などが特定されてしまいました。男性側も同様にして特定された模様です。

その後に起きた同種事件②チンコルド監督事件

(株)東海理化従業員が流出元となった事件です。チンコルド監督とは当該男性のことを面白がってつけられた名称でしょうか。チンコルド監督はWinny経由でウイルスに感染、その結果交際女性との性行為中の画像・動画が流出してしまいます。加えて、金融機関パスワード、会社の資料、友人・知人などの個人情報なども流出してしまいます。

チンコルド監督もmixiに本名で登録しておりましたが、流出に気づき、すぐさま退会した模様です。ただ、他の流出資料により会社名・氏名などは判明したようです。交際女性についてもネット住民などによって、自宅住所が特定されてしまいます。

その後に起きた同種事件③イッチー流出事件

こちらの事件もチンコルド監督事件と同様にWinny経由でウイルスに感染、多数の画像が流出します。流出したものは、複数の女性との性行為中の画像などわいせつ画像に加え、個人を特定できる情報が数多く含まれていたため、たちまち、氏名、年齢、学歴などが特定されてしまいます。

判明した情報の中でとりわけ注目されたのが、イッチーが関西の有名私大卒業後に大阪国税局に入局したエリートだったということです。なお、イッチーというのは特定された流出元男性の苗字から来ていると思われます。

ケツ毛バーガー事件の2018年現在①一般名詞化?

「ケツ毛バーガー」という言葉が、2006年10月に発生した事件以外にも使用されているのが散見されます。一般名詞というほど一般に浸透している言葉ではないでしょうが、エロサイトなどでは使用されており、一部分野での浸透のほどが窺えます。

ケツ毛バーガー事件の2018年現在②未だに見られる画像

ケツ毛バーガー(事件)で検索すると、被害女性の性的画像がすぐ出てきます。無修正のものもあれば、モザイクなどで加工されているものもあります。中には、ケツ毛バーガー事件を宣伝に利用、流出画像を販売しているサイトもあります。

また、画像自体ではなく、折に触れ、ケツ毛バーガー事件が思い出したかのように取り扱われるようです。事件名が事件名だけに、また、共有ソフトの危険性を世に知らしめた事件だけに、思い返されやすいのでしょう。これについては蒸し返すな、という意見があります。

事件は終わっていない?

当事者、特に被害女性にとっては忘れ去りたい事柄でしょう。しかし、流出画像が未だアップロードされており、また、言葉自体がたびたび思い返される現状にあって、これで事件が終わったとは到底言えないのではないでしょうか。

2018年現在でも類似事件は起こりえる?①共有ソフト

情報漏洩対策・調査を専門としているネットエージェント(株)の調査(2014年から2015年にかけての年末年始)では、Winny・shareなどファイル共有ソフトの利用者は15万人前後と推計されています。

ファイル共有ソフトの利用者は、過去数年間のデータでは減少傾向にあるようですが、2015年時点で依然として15万人前後が利用しているという現状を鑑みれば、同様の事件は十分に起こりえると思われます。

2018年現在でも類似事件は起こりえる?②クラウドの普及

従来、ファイルやデータは特定のPCやスマートフォンなどの端末に保存されてきました。しかし、クラウドの普及により、クラウドに接続できる環境があれば、場所や端末を問わず、同一のファイル・データを確認できるようになりました。また、PCへの負担も軽減されるというメリットもあります。

セキュリティについてもクラウドサービスの提供者が絶えず目を光らせているため、むしろ、単独のセキュリティ対策よりも有効ではないかとも考えられます。しかし、人的ミスや知識不足により意図しない情報の流出は起こりうるのではないでしょうか。

2018年現在でも類似事件は起こりえる?③スマホセキュリティ

総務省が公表している情報通信白書(平成29年版)によれば、スマホの個人保有率は全体で56.8%ですが、年代別に見ると20代で94.2%、30代で90.4%、13歳から19歳で81.4%となっており、若年層ではスマホでないのが珍しい状況になっております(2016年)。

情報端末として利便性が高いスマホですが、セキュリティの脆弱性が指摘されております。パソコンにセキュリティソフトを入れている人の方が多いと思われますが、スマホにセキュリティアプリを入れている人の方は少ないのではないでしょうか。スマホに保存している画像が、ウイルス感染などにより外部に流出する、起こりえない話ではないのです。

まとめ

リベンジポルノなどでも言われますが、一度ネット上で流出してしまった画像をすべて消去することは不可能です。実際にケツ毛バーガー事件などで流出した画像は現在閲覧できるものもあります。性的な画像に限らず言えば、個人情報がネット上でさらされることは現在でも起きており、他人ごとでは済まされない状況にあるのではないでしょうか。