熊の手(中国のゲテモノ料理)の味は?料理方法・値段・入手方法など

人の食に対する探究心はすごいものです。特に世界三大料理の1つとも言われる中国の料理は、様々な食材から作られます。その中の1つに熊の手を使った料理があります。日本ではなじみのない料理ですが、高級食材として扱われている熊の手の値段や料理方法などをまとめました。

中国の驚きの食材熊の手とは

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中国では、熊の手のひらは熊掌と呼ばれ、高級な珍味として扱われています。中国は昔から、食事で健康管理をすることを重視しており、様々なものを口にする勇気ある人が大勢いました。

世界的には、いわゆるゲテモノ料理と呼ばれる熊の手料理ではありますが、中国では高級食材とされている上に、滋養の為にいいとされています。

ただその調理方法は非常に手間のかかるものだった上、手に入りにくいものだったので、食べようと思ってすぐに食べられるものではありませんでした。

熊の手は中国の伝統料理として知られている

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中国で熊の手はかなり昔から食材として扱われているもので、伝統的な珍味の1つです。中国の歴史には、八珍と呼ばれる8種類の有名な珍味があります。

時代によっては内容に変化もあったりしますが、八珍に関する最古の歴史的な資料の記述では、8種類の中の1つとして記されており、古くから珍味として食されている事がわかります。

「およそ天子にささげる食事には、六穀を用い、肉料理には六牲を用い、飲みものには六清を用い、滋味のものには百二十品を用い、珍(美味)には八物を用う」

(引用:レファレンス協同データベース)

密輸で話題となった熊の手は高級食材として扱われている

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現在の中国では、野生動物保護法が制定されたため、元々手に入りにくかった熊の手はさらに手に入りにくくなりました。そのため値段は昔よりも高騰し、高級食材となっています。

中国では昔から、野生動物の一部を珍味として料理に使う事がおおくありました。特に滋養強壮のための珍味とされる動物は需要が多く、色々な人に狩られてきました。

狩られすぎたため、絶滅寸前まで陥っている動物も多くいたのです。その事態に危惧した中国政府は動物を守るため、野生動物保護法を制定しました。

熊の手の効能は?高たんぱくでコラーゲン豊富の珍味

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熊の手料理となると馴染みのない人にとっては、ゲテモノ料理の類となりますので、かなり抵抗を持ってしまいます。しかし、滋養の効果があると聞けば興味を持つ人も出てきます。

熊の手は、コラーゲンを豊富に含んでいて、高たんぱくな食材と言われており、肌や滋養に大変良いものと言われています。風邪を引いた時などにも良いとされ、重宝されてきました。

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ゲテモノ食材熊の手の料理がある日本の店や価格

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中国で珍味として扱われる熊の手料理は美味しくて体に良い、と知ると意外と食べてみたいと考える人は多くいます。特に日本の1970年頃からの経済安定期からは、海外へ旅行に行く人も多く、抵抗のない人もいます。

海外の文化に触れることによって、その国の食への興味も出てくる人はたくさんいます。また、外交が盛んになってきたことで、本場中国の料理人が日本に来て店を開いたりもしています。

中国の料理人によって日本で開かれた店では、本格中華が味わえる店が多く、その中には八珍の1つである熊の手料理ももちろんあるのです。

四川料理「趙楊」

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中国料理の1つに、中国四川省という地域の料理である四川料理があります。その四川料理を日本に広めた立役者と言われている、趙楊さんです。

四川料理「張楊」は名前の通り張楊さんのお店で、元々中国の料理人だった張楊さんは日本で本格的な中華料理のお店を開いています。並みの料理人ではなく、政府の要人などを相手にし、最上級の料理を作っていました。

中華の本場の味を出す張楊では、もちろん熊の手料理も出してくれます。ただし、非常に手間がかかることから1ヶ月前ほどから予約し、人数も6人以上はいないといけないようです。値段も1人4万以上となっています。

宮廷料理「涵梅舫」

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銀座にある、中国の宮廷料理を出してくれる「涵梅舫」(カンメイホウ)でも、熊の手料理を出してくれます。ここの料理人たちは、それぞれ料理の種類によって専門のプロがいて、非常に質の高い料理が出てきます。

「涵梅舫」では年に数回行われる満漢全席の会で紅焼熊掌(熊の手の醤油煮込み)という料理が出てきます。それか、2週間前以上に予約をとっておけば宮廷料理コースというコースで熊の手料理を食べる事が出来ます。

「涵梅舫」も本格的な宮廷料理を提供している所なので、2名以上の予約が必要で、価格も時価となっています。他のコースや料理ではリーズナブルなものもあります。

北京料理「虎萬元」

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「虎萬元」(トラマンゲン)では中国の特級厨師という資格を持った人が、料理長に就任しています。特級厨師とは中国の国家資格で、中国調理師の中で最高位の資格になります。

「虎萬元」は黒酢の酢豚を最初に考えた事で有名なレストランです。昔は熊の手の手に入りにくさなどから、メニューには入れてなかったようですが、現在はメニューにも入っています。

熊の手料理を食べる時は、1ヶ月以上前の予約が必要で、人数も10人以上は必要となります。価格はやはり時価で、大体2万以上5万以下くらいです。

渡部建の結婚祝いで送ったという滋賀の旅館「比良山荘」

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「比良山荘」(ひらさんそう)は、滋賀県にある旅館で、この旅館は熊料理を得意としていて、熊の手料理も提供しています。

プロダクション人力舎所属のお笑い芸人で、アンジャッシュというコンビの1人である渡部建さんの結婚式に、お祝いとしても熊の手料理を送っています。

「比良山荘」で熊の手料理を食べたい場合は、1ヶ月以上前に予約しましょう。価格は大体1万5千円から2万円程度となっています。

味の中華羽衣銀座本店でも扱っている

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味の中華羽衣(アジノチュウカハゴロモ)は、日本人の口に合う日本の中華料理を心がけている店です。

ここは2名以上で、2~3日前に予約をすれば、熊の手料理を含むコース料理が食べれます。値段も1人前1万2千円とお手頃になっています。

10万円のラーメン?!越後屋の熊の手そば

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山口県のそば屋に、越後谷という店があります。越後谷ではなんと10万円で熊の手そばという料理を出しています。

10万円(税込み)だという事です。このお店は唯一、1人で予約なしでも食べる事ができますので、その日のうちにどうしても熊の手を食べたい、という時にはオススメです。

ただし、中華料理で出てくる熊の手料理ではありませんので、お気を付けください。

下ごしらえに時間が掛かるので早めの予約が必要

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本格的な中華料理としての熊の手料理を食べたい場合は、大体1ヶ月以上前の予約が必要となってきます。熊の手の調理は非常に手間がかかり、中華料理の中でも一番難しいのではと言われているほどです。

最高位の知識と技術が無ければ、本格的な熊の手料理を作ることは出来ません。また価格も基本は時価となっていることからその希少さや、高級さをうかがい知ることができます。

【閲覧注意】熊の手の食べ方や料理方法は?

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宮廷料理として伝えられてきている熊の手料理は、かなり面倒な下処理をしなければいけません。熊の手料理というものがあると広く知られてきた現在では、その下処理方法や調理方法も明らかになってきました。

本格的な中華料理として調理する場合は、相応の知識と技術を必要としますが、その調理方法を知りたいという方は数多くいます。

特に料理をする人は、中華料理の中でも非常に難しく手間がかかると言われている熊の手料理に、興味を持つ人はたくさんいます。熊の手料理はどのような手順が必要なのでしょうか。

熊の手は下ごしらえなどに日数がかかる

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熊の手は、自宅で食べようと思ってすぐ食べれるものではありません。なにせその下ごしらえには数日かかるのです。食べよう、と思ってから数日後にようやく食べる事ができます。

料理方法➀脱毛

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熊の手の下ごしらえとして最初の工程となるのは、毛を抜くことです。熊の手は肉球以外の部分にびっしり毛が生えているため、その毛を全て抜かなければいけません。

びっしり生えている毛を一本残らず抜く事が、最初の工程になります。

料理方法➁身を柔らかくする

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毛を一本残らず抜いた後は、身を柔らかくするために煮込みます。身を柔らかくすると同時に、臭みを消すために様々な香味野菜と一緒に煮込みます。

香味野菜とは香りの強い種類の野菜の事を言い、料理に香りをつけたり、風味をつけるために使用できる野菜のことです。セロリ・パセリ・ねぎ・しそ・にんにく・しょうがといった野菜です。

料理方法➂赤ワインや調味料で煮込む

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次は味を染み込ませるために、赤ワインや調味料を入れてさらに煮込みます。蜂蜜や酢、香草といった調味料を入れます。

爪ははがしてもはがさなくても良い

熊の手には逞しい爪が生えています。これは食べれませんが、抜いても抜かなくても大丈夫です。抜くときは柔らかく煮込んだ後に抜いてしまいましょう。

熊の手の味は美味しい?食べた人の感想

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実際に熊の手を食べた人の感想では、コラーゲンたっぷりなところを感じるという人が多いです。プルプルなゼラチン質のような触感です。

味は味付けにもよりますが、しっかり煮込まれている熊の手を食べた人はねっとり濃厚で美味しいと言われています。他のゼラチン質の多い食べ物と似ているとの感想も多いです。

すっぽんや豚足といった料理です。豚足などが苦手な方はあまり合わないかもしれませんが、お店で食べた人は相当美味しいと評価している方が数多くいます。

熊の手は個人でも入手可能なのか?値段は?

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高級食材として知られている熊の手をは、あまり手に入らないため価格もそれ相応になっています。中華料理などの料理人の方や、狩人などの方は手に入れることもできますが、個人でも手に入れれるのでしょうか。

熊肉屋や通販サイトなどで購入することは可能

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熊の手は熊の肉などを扱う通販サイトなどで実際に売られており、個人で手に入れる事も可能です。下ごしらえとして、毛を抜いてある冷凍品として販売されている熊の手もあります。

ただ、やはり希少なものなのであまり在庫の数は無いようです。

熊の手の値段は?高級食材なので素人では中々手が出せない

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個人で手に入れるとなると、やはり値段も相応にします。片方だけで3万から5万円ほどです。右と左の2つ両方で10万円程になっています。

やはり高級食材と言われるだけあって、食材としては相当な値段となっています。軽い興味や思い付きだけでは、なかなか手を出しにくい値段です。

左右で価値が違う?はちみつの右手と狩猟の左手はどちらが本当の最上級食材?

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熊の手にももちろん右手、左手が存在します。いわゆる前足の右、左です。実は熊の手の右手と左手では価値に違いがあります。

熊の手では、左手より右手のが美味しくて価値のある食材として扱われています。それは熊は右手で蜂蜜をとるため、その蜂蜜の味が染み込んでいる右手の方が美味しいとされているためです。

また、右手でアリなどを狩って食べたりもするため、色々な味が染み込んでいて美味しいとも言われています。そのため、熊の手では左手より右手の方が高級品として扱われ、味も美味しいとされています。

近年の中国では入手困難のため密猟や密輸が問題視されている

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高級食材として扱われていた熊の手を取るために、中国では昔から熊を狩猟してきました。そのため年々、熊の個体数が減少していきました。

中国ではそのような生物が多く存在したため、動物を守るための法である野生動物保護法を制定したのです。制限され、元々手に入りにくかった熊の手はさらに希少価値が上がりました。

希少価値の高くなった熊の手を手に入れようと、密猟や密輸をするものが増え、中国では問題視されています。中国でツキノワグマは、国家二級保護動物に指定されています。

熊の手以外の闇取引がある食材

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個体数の減少によって希少価値は上がります。その価値が上がった動物で、お金儲けを企む人間も存在します。そのような人間が、密猟や密輸をしているのです。

そのような悪党は、動物の保護などに関心は無く、希少価値が上がったものを手に入れるために、保護動物に指定されたものを獲物として狩り続けて、闇市場などの裏取引で販売しています。

トトアバの浮き袋

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トトアバという魚は、中華料理のスープの材料に使われていました。あまりに乱獲されたため、現在では絶滅危惧種として指定されています。

トトアバはメキシコに生息していますが、希少価値が上がり続けたため、海のコカインなどと呼称され、密漁や密輸業者の標的となっています。

トトアバの浮袋が食材として扱われており、フカヒレ、アワビ、ナマコに並び、4大干し物として高級食材の代表の1つとも言われています。

センザンコウ

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センザンコウはセンザンコウ目に属する哺乳類です。中国ではこのセンザンコウの肉は食用として食べることもあり、鱗は漢方薬や媚薬の材料として使われていました。

このセンザンコウの鱗を目的として密猟、密輸の対象となっています。センザンコウもワシントン条約で絶滅危惧種に指定されている動物で、1kgで30万円程の価値があると言われています。

あまりに生息数が減少してきたため、密猟者も減ってきていると言われています。

サイの角

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サイの角は闇取引では人気商品として扱われており、その値段はキロ単価で650万程と言われています。

ベトナムでは富豪のステータスとして、サイの角を飾る人も多くいます。サイの角も漢方薬の材料として使われ、韓国では医者の指示によってこのサイの角を材料とした薬が使われています。

昔から密猟の標的となっているサイですが、需要はまったく減らず、現在も密猟者の的となっています。

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