忌み子ってどういう意味?読み方は?どんな子供が忌み子なの?

「忌み子」という言葉、文献や作品などの題材で一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。双子というイメージが強い方もいるかもしれません。忌子という似たような言葉もあります。忌み子の読み方や意味、忌み子や忌子とは一体何なのかについて掘り下げていきましょう。

忌み子とは?

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それではさっそく、忌み子とはいったい何を表すものなのか、どんな特徴を持つものなのかについて、具体的に見ていきましょう。

忌み子に似た言葉である「忌子」についても、こちらでご紹介していきます。

忌み子の読み方は?

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忌み子の読み方は、「いみご」あるいは「いみこ」です。「いみご」と読む人が多い傾向にあるようです。

ただし、曲中の歌詞などに「いみこ」と書かれている場合もあります。どちらの読み方でも意味は伝わるので問題ないようですね。

忌み子の意味は?①:望まれずに生まれてきた子

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「忌み子」という文字からも何となく想像できるかもしれませんが、「望まれて生まれてきたわけではない子供」のことを指しています。

ある意味事故のような形で出来てしまった子供、堕ろす費用が無く仕方なく生まれてきてしまった子供などを意味します。

せっかく誕生した命であるのにもかかわらず、歓迎されていないがゆえに粗末に扱われてしまう悲しい存在です。

忌み子の意味は?②:嫌われ者、いじめられっ子

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忌み子の2つ目の意味として、「忌み嫌われた子供」という意味を持ちます。周りの人間から大切に扱われていなかったり、いじめられている子供のことを表しています。

これは本人の問題だけでなく、生育環境などの本人を取り巻く環境に大きく依存している問題であると言えます。

本来子供を育てるべき親が子供を愛してあげられず、親としての機能を果たしていないことから、学校などの家以外の場所においても上手く馴染めない場合があるようですね。

忌み子の意味は?③:不吉な子供

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忌み子の3つ目の意味として、「存在が不吉な子供」という意味があります。

日本、あるいは各国において信仰上の理由などから不吉をもたらすとされているものがあります。存在自体がタブーとされる子供が「忌み子」なのです。

日本においてはあまり馴染みがない理由かもしれませんね。しかし、日本の中でも、小さい町や集落の中ではいまだにそういった信仰が強く根付いているところもあるかもしれません。

忌み子と言われていた子供の特徴は?①:双子

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日本でも、昔は双子が忌み子と言われていた時代がありました。現在では、むしろ珍しく重宝されるものとなっていますが、なぜ忌み子などという言葉で蔑まれていたのでしょうか。

双子が忌み子と言われていた時代

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いつからいつまでが忌み子と言われていた時代、と括ることは困難です。しかし、双子がもっとも忌み嫌われたの時代は、江戸時代であると言われています。

当時、双子というのは「前世で心中をした男女が生まれ変わった姿である」とされていました。心中というのは大罪で、忌まわしい存在であるという認識が広まっていたようです。

なぜ双子が忌み嫌われていたのか

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双子が「忌み子」とされていた原因としては、以下のような理由が考えられます。

  • 後継者問題に発展してしまうから。
  • 一人を産むのが常識、双子は異常とされていた。
  • 母体が耐えきれず死んでしまうため。
  • 男女の双子は心中者の生まれ変わりとされていた。

身分が高い家系によっては、双子のどちらを後継者にするか決められずに滅んでしまったパターンもあるようです。

他にも、常識や迷信などが信仰されており、双子=忌むべきものというイメージが根付いてしまっていることが原因にもなったようですね。

また、現在のような医療設備が整っているわけではありませんから、双子は母体を滅ぼしてしまう悪としても認識されていたようです。

忌み子と言われていた子供の特徴は?②:黒人のアルビノ

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他にも、忌み子の特徴の1つとして、黒人でアルビノを発症してしまった場合も挙げられます。アルビノというのは、染色体によって先天的に真っ白な肌で産まれてしまう症状を指します。

白い肌というと、女性の方にとっては忌むどころか憧れるくらいの症状かもしれませんね。ですが、黒人のアルビノというのは皆から酷く疎まれる存在でありました。

周囲と異なる真っ白な肌をもつ人間が生まれたことは神の怒りと信じられ、対象を殺すことによって神の怒りを収めようとする信仰があったようです。

忌み子とは異なる意味の忌子

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「忌み子」という言葉の他に、「忌子」という言葉もあります。「忌子」は、 「即位や大嘗祭に奉仕する少女。あるいは賀茂別雷神社に仕える少女」を意味します。

疎まれる存在である忌み子とは正反対的な存在である、神に仕える聖なる者のことを指しているようですね。このように、忌み子とは全く異なる意味を持つため、同義として捉えないよう注意が必要です。

忌み子が関係する作品

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忌み子を題材とした作品はいくつか存在しています。その中でも、歌、小説、アニメに分けてご紹介していきましょう。

歌:「六兆年と一夜物語」

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有名ボカロ曲である「六兆年と一夜物語」には、忌み子をモチーフとした歌詞が綴られています。ボカロ好きであれば一度は耳にしたことがある曲ではないでしょうか。

実際に「忌み子 鬼の子」というワードが歌詞に入っており、忌み子である主人公の心が壊れていく様が表現されています。

歌詞をひとつひとつ読み解いていくと、人によって違った解釈が出来て面白いかもしれませんね。

小説:「忌み子と呼ばれた召喚士」

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「忌み子と呼ばれた召喚士」は、オンライン小説サイトにて書かれた小説作品となります。また、書籍化もされている人気作品となっています。

内容としては、実の両親に「忌み子」として疎まれ、魔物がはびこる森へと捨てられた赤子のストーリーが描かれています。

アニメ:「どろろ」

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「どろろ」は、手塚治虫による日本の少年漫画です。1969年にアニメ化され、フジテレビにて放送されました。他にも、小説、PCゲーム、映画など幅広く取り扱われている作品です。

内容としては室町時代のお話で、身体が欠損した状態で産まれ親に捨てられてしまった赤子が主人公となります。2019年1月にはリメイクされたアニメの放送が開始されています。

忌み子についての体験談

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あなたの身の周りに「忌み子」にまつわる体験談を持っている人はいますか?「忌み子」自体の単語を聞くのも稀ですし、ましてやその体験がある方は今や珍しくなってきています。

ですが、中には実際に忌み子を身近に体験した人も数少ないながらいらっしゃるようです。忌み子を知っている、あるいは自分自身が忌み子だったという体験談を2つご紹介していきましょう。

①小さな町に住む男性

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自分の住んでいた町ではとても小さな町で、なかなか新しいものが町に入ってきません。そのため、古い風習や慣習が残っているところでもありました。

特に年配の方にその傾向が強く、双子を「忌み子」、五感や身体に障害を持っている子どもを「欠け子」と呼んで忌み嫌っていたのです。

幼馴染に双子がいましたが、後ろ指をさされたり遠ざけられるなど、表沙汰にならない程度のいじめを受けることがありました。

②病弱な妹を持つ女性

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つい先日、成人である20歳の誕生日を迎えました。実家との都合が合わず帰省出来てなかったのですが、家族から「帰ってこい」という命が出たので久々に帰省することに。

帰省してから聞かされたのは、なんと私が忌み子であるとの話。私が幸せになると妹が不幸になる、だから私を帰省させずに遠ざけていたとのこと。私が成人を迎えたことを機に話をしたようです。

親から泣きながら二度と顔を見せないでほしいと懇願されることとなりました。泣きたいのはこっちですし、もう家族の顔が見れないと思うと悲しくて涙が止まりません。

忌み子は存在する

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2つの忌み子の体験談をご紹介しましたが、どちらも不条理でつらいお話でしたね。忌み子の存在というのは、少ないながらも日本のどこかに存在しているようです。

①の体験談を見ると、やはり小さなコミュニティが出来上がっている環境であれば、古い信仰や宗教というのは残り続けている傾向にあるようですね。

②の体験談は、突然親から突き放されるという恐怖の体験でした。実際に自分の身に起こったらと考えると恐ろしくなってしまいますね。

「忌み子祭り」とは?

「忌み子」というワードで検索をしていると、「忌み子祭り」なるものがヒットします。忌み子という不吉な存在を意味するワードに対して祭りを行うとは、一体どういうことなのでしょうか。

Youtubeゲーム実況者によるポケモン大会

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実はこれ、Youtubeゲーム実況者によるポケットモンスター対戦の大会のことを指しているんです。もこうやライバロリといった有名ポケモン実況者が参加している大きな大会となります。

ポケモン6体vs6体の対戦で、2本先取したほうが勝ちというルールのもと、大会は進められました。

しかし、物議をかもしたのは「勝った相手は、負けた相手の大会選出しているポケモンの中から好きな1体を奪える」という恐ろしいルールがあったことです。

ゲーム実況者「もこう」のポケモンが取られる

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参加者の一人である人気ゲーム実況者もこうは第一戦から対戦に負け、厳選して大切に育ててきたポケモン「マリルリ(チョコちゃん)」を奪われることとなってしまいました。

リスナーからは「かわいそう」「早く返してやれよ」ともこうを庇う発言が多く見られました。また、「クソルールだな」「胸糞悪いわ」などと大会を非難する声が続出したのです。

ルール説明不足による大炎上

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実際は、奪われたポケモンは大会後にもとの持ち主に返却するとのことでした。しかし、PVや概要欄にその記載が無いことから、説明不足だとして大きなバッシングを受けることとなったのです。

主催者であるれっさあは、「大会出場者の確認ミス、ポケモンは返却するって参加者に説明済み」と弁解していますが、実際どうなのかは定かではありません。

「ポケモンを奪う」というルール自体にも多くの非難がよせられましたし、大会自体、視聴者として見ていても楽しめる内容ではなかったようです。

忌み子は「忌み嫌われているもの」

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忌み子について、意味や特徴、そして体験談を交えてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。あまり身近には感じられない言葉ですが、意味自体も気持ちの良いものではありませんでしたね。

現在では医療の進歩してきており、帝王切開などによって双子を産むのも困難ではなくなりました。それによって、双子は忌み子と呼ばれなくなったのでしょう。

忌み子の特徴の一つとされる黒人のアルビノについては、差別や偏見などが強く表れていました。アルビノについて詳しく知りたい方は、以下のリンクを参考にしてみてください。

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