ゾディアック事件の真犯人は誰?暗号文から読み解く犯人像とは? 社会

ゾディアック事件の真犯人は誰?暗号文から読み解く犯人像とは?

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養父の筆跡が酷似

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またゾディアックの書いた手紙の文字と自分の義父の書いた字が酷似していたことも、自らの義父をゾディアックではないかと疑う一つの理由になっています。

筆跡は意識していないと似せることが困難であるため、ゾディアックである可能性を高めていきました。

ナイフや未現像フォルムの証拠あり

さらにそれだけではなく、犯罪に使われたと思われる証拠も提示しました。それがナイフです。このナイフは結婚が付いたままになっていたため、凶器のナイフであったと考えられます。

また被害者を撮影した未現像フィルム数本もFBIに提出しています。このフィルムはデニス・カウフマンが数枚自ら現像し、中身を見たところ「恐ろしすぎる光景を発見した」と述べています。

ゾディアックが着ていた衣服も発見

さらに凶器だけでなく、ゾディアックが来ていたとされる衣装も発見されたのです。

衣装は義父に生前古い拡声装置について何度か尋ねていたことを思い出したため、その拡声装置を分解してみました。はじめて彼が明けたとき拡声装置の中からあるものが折りたたんで押し込まれていました。

それは黒い頭巾でゾディアック(十二宮図)が描かれていました。これはゾディアックに襲われた被害者の生き残った男性の証言と同じ衣装だったのです。義父とゾディアックを結ぶ証拠として考えられます。

現在鑑定中?!

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現在FBIでは彼の持ち込んだ証拠類の鑑定作業を進めています。そしてゾディアックが残した証拠から採取したDNAとジャック・トーランスのDNAの照合を行っています。

しかし容疑者であるジャック・トーランスは2006年に死去しておりこの世にはもういません。そのため犯人だとわかっても刑罰を受けることもなく、詳しい事件の全貌も明らかにはならないのです。

ゾディアック事件の犯人候補④アール・ヴァン・ベスト・ジュニア

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生後3か月で養子となったゲーリー・スチュワートという男性が、実の父親のことを知りたくなり様々な情報を集め始めます。

情報収集をする中で実の父親であるアール・ヴァン・ベスト・ジュニアがゾディアック事件の犯人でないかという疑惑が上がったのです。

ヴァンのアイスクリームロマンスとは?

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アール・ヴァン・ベスト・ジュニアは古本売買をしていました。そのときジュディスという女性に一目ぼれします。二人はアイスクリームショップの前で待ち合わせし、デートする関係になります。

ジュディスはこの時14歳であったが、彼の子供を身ごもり二人は駆け落ちします。二人はヒッチハイクで逃亡劇を繰り広げますが、ゲーリーも生まれ、資金が底をつき、3か月のゲーリーを捨ててしまいます。

そしてアール・ヴァン・ベスト・ジュニアは未成年誘拐で懲役3年、ジュディスは青少年更生施設に入ってしまいアイスクリームロマンスの終止符が打たれます。

犯人の似顔絵がそっくり

ゲーリーはあるとき偶然ドキュメンタリー番組でやっていた「ゾディアック事件」を観ていました。

そこで流れていたゾディアックの似顔絵を見たときに、自分の実の父親であるアール・ヴァン・ベスト・ジュニアとゾディアックの顔がそっくりであることに気づいたのです。

ヴァンを疑った理由

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ゲーリーが実の父親をゾディアックではないかと疑った理由は顔が似ているということ以外にもあります。

それはゾディアック事件で送られてきた手紙と筆跡と、アール・ヴァン・ベスト・ジュニアの筆跡が酷似していたことです。

またアール・ヴァン・ベスト・ジュニアは東京で布教活動をしており、「ミカド」というオペラの大ファンでした。この「ミカド」はゾディアックの手紙でも引用として登場していたことが理由でした。

ゾディアック事件の犯人候補⑤デニス・レイダー

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デニス・レイダーは1945年3月9日、アメリカ・カンザス州ウィチタで生まれました。彼が最初に殺人を行ったのは1974年1月にオテロ家に侵入し夫妻、長男長女を拷問したうえで殺害します。

同年4月にキャサリン・ブライトを襲い、拷問後に虐殺します。そして彼は地元新聞に犯行声明を送ります。「BTK」と自らを名乗ります。

フロリダの元保安官代理が語る真犯人

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2015年にフロリダ州の元保安官代理であるキンバレー・マグガースがゾディアックの事件の状況証拠とBTKの事件の状況証拠を分析しました。

その結果、両方とも事件はデニス・レイダーが起こした事件であるという発表をしました。この発表は彼の著書でも描かれています。

BTK絞殺魔

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彼は1974年1月から4月までに計5人を虐殺します。そして犯行声明で自ら「BTK」と呼ぶようになります。これはBIND(縛る)、TORTURE(拷問する)、KILL(殺す)の頭文字をとった言葉でした。

彼はその後、1977年3月に26歳女性を拷問後殺害、12月に女性を殺害します。その後再びテレビ局に「俺は自分をコントロールできないんだ。奴は既に次の犠牲者を決定した。」という内容の犯行声明を出します。

これ以降彼は殺人を起こさなくなるが、1986年9月、1991年1月、2004年3月、12月に計4件の殺人を行います。しかし、彼が送ったフロッピーディスクでPCが割り出され、彼は終身刑となります。

ゾディアック事件の真相が分からない理由

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ゾディアックの容疑者として何人もの人が出てきており、いくつかの物的証拠が出てきているにもかかわらず、なぜゾディアック事件が解決しない理由を紹介していきたいと思います。

犯人のDNAが鑑定に使えない

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ゾディアックの真犯人にたどり着くための最も手掛かりになるものが手紙に着いていた彼のDNAサンプルである。しかしゾディアックのDNAサンプルは汚染されており使い物にならないと言われています。

またDNAサンプルによる捜査が法的にも有用になったのが1980年代ごろであるため、ゾディアックのDNAサンプルがそれほど良い保管状態ではなかったことが考えられます。

またゾディアックと同じく、ほとんどの容疑者のDNAサンプルが採取されていない、もしくは比較できるほどDNAサンプルがのこっておらず、鑑定できていないことが考えられます。

ゾディアック事件をモチーフにした映画

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ゾディアック事件はただの未解決事件というだけでなく、様々な業界に影響を与えました。その一つが映画業界です。

映画の中でゾディアックをモデルにした作品を今回はいくつか紹介していきます。

実録!! ゾディアック ~血に飢えた殺人鬼の刻印~

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1999年公開の映画でゾディアック事件を取り上げた映画です。映画の内容はゾディアック事件のドキュメンタリー映画になっており、事件の関係者、事件に関わった人たちが証言しています。

また事件の再現映像などでゾディアック事件をより詳しく知ることができます。

ゾディアック(2005年)

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2005年公開(日本未公開)の映画で、ゾディアック事件そのものをモデルにしてゾディアック事件の全貌を暴いていく映画です。

内容はアメリカ未解決犯罪史上最も有名なゾディアック事件、その犯人であるゾディアックの全貌を暴いていくサスペンス映画です。

サンフランシスコ郊外でカップルが射殺される事件があり、当局が捜査を進めるも手掛かりがつかめずにいました。しかし1年後再び事件が起こってしまうという内容になっています。

ゾディアックキラー

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2007年公開(日本未公開)の映画で、ゾディアック事件から数十年たった現在を描いた作品です。

内容は1966年から1978年までアメリカを恐怖に陥れたゾディアック事件、事件は未解決で幕を閉じました。しかし数十年の現在、ゾディアックの犯行に瓜二つな犯罪が発生します。直後犯行声明が警察に届きます。

その犯人は模倣犯なのか、それとも本人なのか、という内容になっています。こちらもジャンルはサスペンス映画です。この作品は現在にもう一度ゾディアック事件を再現してみたという作品です。

ゾディアック(2007年)

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2007年公開の映画で、この映画のタイトルはサンフランシスコで起こった連続殺人事件、犯行声明文にある「ゾディアック」からそのままタイトルになっています。

内容は、カリフォルニア州で若いアベックが拳銃で殺害される事件が起こりました。その1か月後報道機関に「ゾディアック」と名乗る犯人から暗号文が届きます。

警察は必死に犯人を追いますが、ゾディアックは犯行を重ねていくという内容になっています。

世界で最も有名な劇場型犯罪

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犯罪史史上もっとも有名と言われてている劇場型犯罪がゾディアック事件です。それ以外に劇場型犯罪で有名なものが切り裂きジャックやイル・モストロ・ディ・フレンツェ(フィレンツェの怪物)の事件が有名です。

劇場型犯罪はそこまで手の込んだことを行っているわけではありません。しかしすべての事件に一つ共通していることがあります。それはすべての事件が不気味であるということです。

これから有名な劇場型犯罪について紹介していきます。

劇場型犯罪とは

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まず劇場型犯罪とはどのようなものか紹介していきます。劇場型犯罪はあたかも演劇の一部であるかのような犯罪のことを指します。

世間や企業などを舞台に実行犯が主人公、警察がわき役、民間人やメディアが観客という構図が多いです。犯罪が行われているにも関わらず、見世物として楽しんでしまうという行動が見られます。

切り裂きジャック

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未解決事件であり、劇場型犯罪で有名なものが切り裂きジャックです。切り裂きジャックは犯罪予告を新聞社に送るなどし、メディアを使って犯罪予告を拡散するなど劇場型犯罪の特徴ともいえる行動をしています。

切り裂きジャックはターゲットを売春婦のみに絞り、刃物で被害者を切り裂き、臓器を摘出するという方法で殺人を行っていました。

その殺人方法や臓器摘出方法から法医学的知識や解剖生理学の知識がある人物だと推測されています。未だに犯人像すらわかっておらず、様々な物語のモチーフになっています。

フィレンツェの怪物

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イル・モストロ・ディ・フレンツェはフィレンツェの怪物と言われていました。彼もまた劇場型の連続殺人鬼でした。彼の特徴は毎年決まった時期に殺人を起こしていたという特徴があります。

彼は年に1回夏場の月のない夜の前日の晩に22㎜口径のベレッタを使用してカップルを殺害します。また被害者を殺害後世紀を切断して持ち去るという特徴があります。

フィレンツェの怪物も真偽がはっきりする前に容疑者が亡くなり未解決のままです。また彼は他の連続殺人鬼とは異なり年に一度、ペースを変えることなくカップルを淡々と殺害する人物でした。

なぜ捕まるリスクの高い劇場型犯罪を行ったのか

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ゾディアックなどの劇場型犯罪を行う犯人はなぜ自ら逮捕される可能性の高くなる劇場型犯罪をあえて選択しています。彼らは犯行後自らの犯罪を警察に通報しているということを行っているのです。

ではなぜリスクの高い劇場型犯罪を選択したのでしょうか。犯人の自己承認欲求が高いことです。心理学者のマズローの「階層説」の中にもある欲求で、他者に認めてもらうために劇場型犯罪を選択したと考えられます。

また、犯人は脳の前頭葉が委縮していたことも考えられます。前頭葉は自己抑制能力をつかさどっています。そのため殺人衝動を抑えられず何度も殺人を行い、自らの犯行を世間を通報していたと考えられます。

まとめ

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ゾディアック事件は劇場型犯罪の中で有名な事件です。連続殺人鬼であっても、大衆を観客にすることで、観客から続きが見たいという心理が働き大衆の支持を得ることにつながります。

それにより捕まりづらい環境を作っていると考えられます。ゾディアックは暗号を理解し、語学に長けていることなど基礎学力が高く、捕まらないようにメディアを使い情報操作、心理操作を行っていたと考えられます。

このようにゾディアックのような劇場型犯罪は、私たちが気付かない間に犯人にとって犯行を起こしやすい環境になっているとも考えられる。

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