メアリーベル事件の最年少サイコパス・メアリーベルの生い立ちと現在

最年少サイコパス・メアリーベル。彼女が引き起こした一連の事件は世に大きな衝撃を与えました。しかし、彼女は何故凶行に走ったのでしょうか?今回はメアリーベル事件について解説するとともに、彼女の生い立ちや現在について迫ってみました。

メアリーベル事件とは

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メアリーベル。彼女はとても賢く、とても良い声で歌う少女でした。それと同時にどこかおかしく、何かがぽっかりと抜け落ちたかのような少女でもありました。

メアリーベル事件とはそんな彼女が引き起こした連続殺人事件であり、その衝撃度の高さ故に今もなお語り草となっています。

10歳の少女・メアリーベルが起こした史上最年少連続殺人事件

1968年の5月から7月にかけて犯行は行われました。僅か2ヶ月程度の間に2人の少年が無残にも尊い命を奪われています。

これだけでも、衝撃的な事件である事に違いはないのですが、本件の衝撃はそれだけに留まりません。2件目の事件発覚後、逮捕された犯人メアリーベルはまだ11歳の少女でした。

彼女は11歳の誕生日の前日に4歳の少年を殺害、その約2ヶ月後にも3歳の少年を殺害したのです。

“恐るべき少女”と呼ばれたサイコパス・メアリーベル

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メアリーベルは最年少のサイコパスだと言われています。詳細については各項にて記させていただきますが、その片鱗は彼女の言動や行動など随所に現れており、世を震撼させました。

またそれらの行動の数々は常人には理解しがたく、年齢などの条件と相まって非常に恐ろしいものとして語られています。

メアリーベル事件の概要

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初犯時10歳、逮捕時11歳。にわかには信じがたい年齢ですが、メアリーベルが幼い命を奪ったのは紛れもない事実です。

ここではメアリーベル事件の概要を紐解くとともに、メアリーベルの逮捕後から判決に至るまでを解説します。

1968年5月25日、4歳の男児を絞殺

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1968年5月25日、イギリスのとある空き家で4歳の少年マーティン・ブラウンが死んでいるのが発見されました。彼の口からは血が流れており、周囲には薬の空き瓶が転がっていました。

マーティンの死因は絞殺でしたが、子供であるメアリーベルの力では絞殺の痕跡が残らなかった為に突然死として扱われます。メアリーベルは事件翌日にマーティンの叔母の家を訪れて、挑発じみた言葉を口にしています。

更に事件から2日後、近所の保育園が何者かに荒らされました。警察が現場を調べると、子供のものと思わしき文字で書かれた紙きれが発見されます。言うまでもなく、この件はメアリーベルの手によるものでした。

「わたしが ころした。
だから また やってくる」

(引用 殺人博物館)

事件から4日後にはマーティンの家を訪ねます。棺に入ったマーティンが見たかった、と言うのが訪問の理由でした。更に5月31日には前述の保育園へ再度侵入。この時警察の取り調べを受けています。

また「私がマーティンを殺した!」と周囲に触れ回りましたが、メアリーベルは既に嘘つきで有名だった為か相手にされませんでした。

1968年7月、3歳の幼児を殺害

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マーティンの事件から凡そ2ヶ月後、3歳になるブライアン・ハウがメアリーベルが姿を消しました。慌てふためく大人たちに、メアリーベルが「空地のコンクリートブロックの間で遊んでいるのを見た」と告げます。

証言に基づき探してみるとブライアンの遺体が発見されました。死因は絞殺であり、体の数か所に切創があり、男性器が切断されていました。また腹部にはメアリ―ベルのイニシャルである「M」と刻まれていました。

マーティンの時とは異なり、首には圧痕があった為死因も「子供による絞殺」きちんと特定されました。遺体の傍には壊れたハサミが落ちており、これが後にメアリーベル逮捕の決定的な証拠となります。

凶器はハサミとの証言で逮捕

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これを受けて警察は捜査を開始。その結果、捜査線上にメアリーベル、よく彼女と行動を共にしていた一人の少女ノーマが浮かび上がります。事件当日における2人の行動は供述の度にころころと変化していたとされます。

また前述のハサミの存在はこの時はまだ秘密でした。にも関わらずメアリーベルはハサミの存在について言及。この一言や後のノーマの証言などが決定打となり、8月7日、11歳の殺人犯メアリーベルは逮捕されました。

尚メアリーベル事件を担当した刑事によるとブライアンの葬儀日、ハウ家の前に立っていたメアリーベルは棺が運び出される光景を見詰めながら笑っていたとされます。

裁判の結果

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逮捕前は頑なに関与を否定していたメアリーベルですが、逮捕後供述を一転させました。少年2人に対する殺人事件の関与を認めます。しかし、それらは全てノーマがやった事だと言い始めたのです。

そして同年12月5日、メアリーベル及びノーマの裁判が開始されました。2人の態度は対照的でメアリーベルは堂々としていました。また子供らしからぬ狡猾さを発揮したとされます。

そして、裁判開始から12日後の同月17日判決が言い渡され、ノーマは無罪判決に。一方でメアリーベルには、故殺の罪で有罪判決が下されています。

メアリーベルの生い立ち

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家庭環境が人格形成に与える影響は大きく、劣悪な環境であれば当然悪影響を及ぼします。有名なシリアルキラー達の中にも、悪い意味で特殊な環境の中に身を置き成長した者は多くいます。

もちろんだからと言って殺人などの犯罪に手を染めていい訳ではありません。しかし、メアリーベルもまたそんな劣悪な環境の中での生い立ちを持つ一人でした。

メアリーベルの家族構成

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メアリーベルは親と血の繋がっていない父と3人で暮らしていましたが、両親の何れもがろくでもない大人でありメアリーベルは非常に不遇な環境の中に身を置かれていました。

「『家』という感じがまったくしない、まるで空家のような家でした。生きていると感じられたのは、大きな犬が吠えていることだけでした」

(引用 殺人博物館)

劣悪な家庭環境を象徴するかのように、刑事はメアリーベルの家を訪れた時の事を上記のように語っています。

薬物中毒者で売春婦の母親、ベティ・ベル

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母ベティベルは売春婦で、17歳の時に未婚のままメアリーベルを出産。出産直後からメアリーベルを物扱いしており、愛情を持って接した事はないようです。

加えてドラッグの常習者でもあり、ドラッグを誤飲したメアリーベルは何度も生死の境を彷徨いました。意図的に自身の服用していたピルを飲ませて、メアリーベルの殺害を目論んだ事もあります。

またメアリーベルによると、この母親には4歳の頃から売春婦の真似事をさせられたそうです。

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ベティベルのエキセントリックぶりは、メアリーベルの裁判の際にもいかんなく発揮されており、厚化粧にブロンドのカツラを被って現れたかと思えば、感情的に泣き叫び度々裁判の進行を妨げました。

また有罪判決後もベティの娘をなんとも思っていないかのような行動は続き、金銭目的でメアリーベルの情報を売っています。

働かない継父、ビリー・ベル

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一応とは言え父親であるビリーですが、彼は無職でした。その上窃盗の常習犯でもあったようです。一家はベティの稼ぎと生活保護を糧に生活していました。

言ってしまえば、ビリーはベティのヒモであり父親の体をなしていない存在です。

母親のベティはメアリーベルに対しビリーを叔父と呼ぶように躾ていました。再婚したのを知られると支給される生活保護が減額されるからです。

メアリーベルの逮捕後の供述からわかる価値観

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メアリーベルの取り調べには看護師が同席していました。その供述は子供とは思えないほど語彙に富んでおり、頭のいい子だと言います。しかし、同時にメアリーベルには感情が無い、何も感じていないとも語っています。

また監視役だった婦人警官は、メアリーベルの歌声を聞いています。曰く「とても良い声」だったそうですが、歌詞の内容に驚きを禁じ得ませんでした。

あ〜あ おまえはよごれはててさ〜
ゴミばこのふたみたいだよ〜
おまえのしたこと とうちゃんがきいたら〜
ベルトでおまえをひっぱたくよ〜

(引用 殺人博物館)

事件に関する供述においても、わずか11歳にて常人とはかけ離れた価値観を垣間見せており「痛めつける事が楽しい」などと述べています。

また裁判の際、傍聴席の1人が彼女に微笑みかけました。しかし、メアリーベルは対して反応を示しません。それは、微笑み返せば心証が悪くなると言う大人顔負けの理論に基づいての行動でした。

サイコパスは環境に原因がある

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昨今耳にする機会が増えたサイコパスですが、はっきりとした原因については解明されていません。現在では遺伝などの先天的なものが5割、そして残りの5割が幼児期の環境だと言われています。

これには愛情の欠如、虐待、ネグレイトなどにより強い孤独感に苛まれたり、感情が欠落してしまうほどのトラウマを植え付けられたりなど不幸な生い立ちが発祥の原因になると考えられています。

共犯者となった友人、ノーマ・ベル

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度々名前の登場した友人ノーマ。彼女は3つ年上で名をノーマ・ベルと言いますが、メアリーベルと血縁関係はありません。しかし、メアリーベルとは馬があったようです。

保育園の侵入などについては一緒に行ったようですが、殺害に関しては話を聞かされたり、事件後の現場をいち早く見せられたりしただけで、殺害については関与していないとされます。

メアリーベルの現在

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メアリーベル事件から半世紀以上が経過した現在、メアリーベルはどんな人生を歩みどこで何をしているのでしょうか。ネット上では彼女の所在について様々な所在が飛び交っています。

ここでは、施設内での彼女の様子や出所後の結婚や出産などに纏わる話について解説していきます。

メアリーベルは22歳まで厚生施設へ

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判決後、メアリーベルは22歳の時まで、厚生施設に入っています。とは言え、完全に大人しくしていた訳ではありませんでした。

1977年、メアリーベルが20歳になった時の事です。彼女はアネット・プリーストと共に施設を脱走。3日後に捕まりますが、この3日の間に処女を捧げています。自身が正常に戻ったか否か確かめる為の脱走でした。

メアリーベルの虚言癖は治らず

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メアリーベルの虚言癖は施設収容後も治まる事はありませんでした。

1970年には施設の職員の1人から性的虐待を受けたと訴え出ましたが、メアリーベルのでっち上げに過ぎないと却下されています。

1980年、メアリーベルは釈放され結婚、娘を出産

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1980年に釈放されたメアリーベルは名前を変えます。その後職を転々としたり、大学に通い始めますがすぐに行かなくなったりと最終的には母親のもとへと戻っており結婚したり、1984年には女児を出産しました。

その後、移り住んだ村で周囲に過去が発覚。結果「出て行け!」とデモを起きた事もあります。

また1998年には記者がメアリーベルの住所を特定した事で、娘に知られていなかった自身の過去が知られ、転居を余儀なくされました。

2003年、メアリーベルは自分と娘の生涯にわたる匿名の権利を勝ち取る

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メアリーベルは娘と自身に関する生涯の匿名性を求めて訴えを起こします。その結果、2003年にはメアリーベルの主張が最高裁で認められ、生涯の匿名性を勝ち取りました。

これにより、今後メアリ―ベルがマスコミに追い立てられる事はなくなりました。

またメアリーベルは子供が成人したのを機に、名前を本名に戻しています。

被害者男児マーティンの母親の声

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着実に社会復帰に復帰を歩み、生涯に渡っての匿名性の保証を得たメアリーベルですが、その一方で判決は遺族の心にも影響を与えていました。

メアリーベルによって突如としてマーティンを奪われた母親は、以下のようにコメントしました。

「子供は神の恩恵。メアリーは私の大事な神からの恩恵を奪い、深い悲しみを残しました。彼女が孫の顔を見て自らが犯した罪を思い出す事を願います。」
「(最高裁が下した判決は)彼女を守るためだけのもの、殺人者にはあるその権利が、私たち遺族にはありません。」

(引用 NAVERまとめ)

メアリーベルが自伝「魂の叫び」を出版

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メアリーベルは一連の事件を自伝にして出版しています。それが1998年に刊行された「魂の叫び」です。

この自伝には事件についての詳細や「振り返って」として、メアリーベルの思いが綴られており、日本語版も出版されています。

なおこの自伝の内容についてですが、懐疑的な意見もいくらか存在しています。

メアリーベルは現在、孫もいる

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現在メアリーベルは61歳、娘はおよそ34歳。彼女たちがどこで何をしているかについては、不明ですがメアリーベルに孫がいるのは確実なようです。

尚メアリーベルの孫についても、前述の裁判の結果匿名性が保証されています。

サイコパス・メアリーベルの名言

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11歳の殺人犯メアリーベル。彼女は頭のいい少女でした。同時サイコパスと称されるだけあり、彼女の言動は違和感を抱かせるものもあります。ここでは彼女の言葉を紹介するとともにサイコパスについて解説致します。

サイコパスの定義

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反社会的人格の一種を指す言葉にサイコパシーと言うものがあります。そして、サイコパスとはその精神病質者を指しています。

定義としては、共感性や罪悪感、良心の欠如、自身の行動への無責任さ、慢性的に嘘吐き自己中心的などがあげられる他口が達者で表面上は魅力的だと言われています。

サイコパスの主な特徴は、極端な冷酷さ・無慈悲・エゴイズム・感情の欠如・結果至上主義、であり、サイコパスの人間の大部分は殺人を犯す凶悪犯ではなく、身近にひそむ異常人格者であるとされている。

(引用 Wikipedia)

引用にもある通り、サイコパスの定義に該当したからと言って全員が全員犯罪を犯す訳ではなく、中程度であれば社会的に成功を収める事も少なくありません。

メアリーベルの名言①:「殺人はそれほど悪いことじゃないわ」

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この言葉は逮捕後のメアリーベルが監視役の婦人警官に発した言葉です。この後「人はいつか死ぬのよ」と続きます。

この他にも「私が裁判官なら私のような11歳は一生閉じ込めておく」との旨の言葉も述べています。

前述の痛めつけるのが楽しい、と言う発言も留置所に現れた猫を窒息寸前まで抱き締めた事を婦人警官に咎められての発言でした。

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