バードカフェの現在は?スカスカおせち事件の原因や当時の状況

現在はお店で直接選ばずとも、ネットで料理を買うことができます。手軽さや人件費がかからないことによる値段の安さで普及しましたが、買い手と売り手の顔が見えないのでトラブルも発生しています。スカスカおせち事件で話題になった「バードカフェ」についてまとめました。

バードカフェとは?

バードカフェは、2011年に余りにも粗末なおせちを販売したことで話題になりました。キャッチフレーズは「毎年同じような内容で飽きるおせち料理に新風を!」というもので、おせち業界に大きな衝撃を与えました。

外食文化研究所が副業で行っている飲食店

「バードカフェ」は飲食店の名称で、正式名称は「外食文化研究所」という名前です。問題となったおせちは「バードカフェ横浜店」で作られ、以前は人気店だったとのこと。

過去には横浜・湘南エリアで「うる虎」「いち稟」「プクプク」「はいさいうる虎」など飲食店を10店舗展開しており、外食文化研究所は事業としては成功していたと言っていいでしょう。

外食文化研究所の会社概要

外食文化研究所は正式名称を株式会社SURF CAPPといい、1999年に設立されました。従業員は250人ほどがおり、代表の水口憲治さんは頻繁にブログやtwitterでメッセージを発信していました。

現在は「バードカフェ」は閉店しているものの、「プクプク 茅ヶ崎南口店」などは営業中です。なおこちらのお店は会食した客のうち6名が腹痛などの症状に見舞われると言った事件も起こしています。

バードカフェのおせち事件とは?

バードカフェのおせち事件とは、バードカフェが正月用としてネットで販売していたおせち料理のセットが、届いてみると写真とは違い非常に粗末なものだったという事件です。

豪華なおせちを期待していたお客からはクレームが相次ぎ、「バードカフェ」「グルーポン」という名前ではテレビやネットで大きく取り上げられることになりました。

また中身だけでなく配送方法も間違っていたことが判明していました。本当はクール便で届けなければいけないものが普通便で届けられ、肉類からは腐った匂いがするとの意見もありました。

グルーポンと結託して半額でおせちを提供

グルーポンはお得なアプリを手に入れることができるスマートフォン用アプリです。バードカフェは、当時日本で有名になり始め知名度を広げていたグルーポンと結託しておせちを提供していました。

21000円のものが500人集まることによって半額の10500円で購入出来るという、共同購入と言われる提供方法でした。少なくとも500人が粗末なおせち料理の被害にあったということがわかります。

カタログの商品と実際に届いた商品の違いがひどい

グルーポンに掲載されたバードカフェのおせちのカタログはとても豪華なものでした。「fish」「vegetable」「meat」の3段のお重に分けられ、ボリュームたっぷりであることが見受けられます。

カタログには「選りすぐりの食材を使った34品」と書かれていますが、実際には品数も少なく、ボリュームもなし、隙間だらけでした。仕切り板もペラペラの紙で作られ衛生面も非難されました。

実際に届いたおせちの中身詳細

meatの段では、鴨は岩手産合鴨、国産和牛は国産牛、鹿児島産黒豚はアメリカ産豚バラ肉、名古屋コーチンはブロイラー、肉巻きのローストは市販品のチキン八幡巻きにさし変わっていました。

vegetableの段に詰められた紅白なます、栗金団、蓮根の甘酢漬け、伊達巻は市販品で、海老芋はすでにカットされている業務用が入れられていました。丹波黒豆が一粒あったことは笑いのタネになりました。

fishの段に入るはずの焼き蛤は斜線が引いて消されていました。鰊の昆布巻きはワカサギの昆布巻きに、才巻き海老の白ワイン蒸しは本来冷凍品である中国産ボイル有頭エビが常温で入れられていました。

遅配や商品が届かない事態も

中には商品が届かないケースもありました。おせち料理といえばお正月に家族が囲んで食べるものであり、遅れてしまったり届かなければ意味がありません。メールに対する返答もありませんでした。

商品が届かなかったお客に関しては、社長である水口さん本人から直接電話があったそうです。電話では実際に自宅まで来て謝罪をする旨を伝えられたそうですが、お客の怒りは収まりませんでした。

実際に購入した人たちの声

購入した人たちはみんな期待を持っておせち料理を待っていたので、落胆の気持ちはとても大きいものでした。恋人と食べる予定だった人や、客人に振る舞うはずだった人もいたようです。

社長本人から謝罪の電話があったという購入者も多いですが、その多くは「誠意が伝わらない」という感想でした。「もともとおせちを作るスキルがなかったのではないか」という意見もありました。

一度おせちが届いた後に、再度同じものが届いた人も多いようでした。誠意の表れのつもりかもしれませんが、そのおせちの内容もひどく、さらにバカにされた気持ちになった人も多かったようです。

バードカフェのおせち事件の原因は?

そもそもバードカフェのおせち事件の原因はなんだったのでしょうか。この事件が起きるまでバードカフェはおせち製造業者としては無名でしたが、皮肉にもこの事件で広く名が知られるようになりました。

出来上がったおせちが制作費用を上回ってしまった

当初購入者を募集した際にはごくありきたりのおせちでした。しかし社長自身が箱や仕切り、盛り付け、そして料理の内容までも変更したため製作費用1000円を大幅に上回ってしまいました。

製作費用を上回ってしまった苦肉の策として、1セットあたりの中身を減らしていました。本来は9つに区切られた漆塗りの重箱でしたが、紙を「×」の形に配置して料理を区切っていました。

食材に関しても節約がなされるだけでなく、製造方法や保存方法、配達方法に至るまで予算を削ってしまったためさらにクレームを呼ぶ結果となってしまいました。

おせちの製造場所は店舗の客席

本来おせちを作るときには、厨房で品目ごとに担当を決め作業するのが一般的です。しかしバードカフェでは、店舗の客席でおせちの製造を行なっていました。製造は社長本人とアルバイトが行ったようです。

のちにネットで出回った製造当時の写真を見ると、製造者はマスクや白衣、ゴム手袋などを身につけていませんでした。店舗の客席であるため気温も高く、製造には適していないことがわかります。

製造者の衛生面も問題視

製造に関して管理栄養士や調理師が作業に加わった形跡がないことがわかりました。のちに保管状態や配送状態も悪かったことがわかり、購入者のものについたときには腐っていたものもありました。

バードカフェにおせちは見た目に腐っていることが想像できたため、実際に口にした人が少なかったようです。もし口にしていれば集団食中毒を引き起こしていた可能性も否定できません。

バードカフェの水口社長がメディアに登場

バードカフェの水口社長は、事件が起こる前からブログなどに登場していました。事件発覚直後は行方をくらませ連絡も取れない状態でしたが、事件のほとぼりが冷めた頃にテレビの取材に応じました。

番組では同じく事件に関わったグルーポンのCEOである根本啓さんも取材に応じました。取材では「チェック体制が不十分だった」と語り、創業してすぐであったため運営体制が整っていなかったと説明しました。

500食も作れる体制が整っていなかったのが原因

おせち料理を作る業者では500セットのおせちを作る場合、60人の調理スタッフ作業したとして2日半の作業がかかるようです。バードカフェでは、マネージャーとコック、ウエイターの3人の予定だったようです。

500セットのおせちはバードカフェの店舗の客席で作られていましたが、500セットの3段おせちを作るには1500個のお重が並ぶようなスペースが必要となります。食材の仕分け作業も客席で行われたようです。

盛り付けは間に合わず遅延が相次ぎました。また食材の発注ミスも重なり多くの食材が足りなかったようです。店のオーブンは連続で稼働し続けたことにより故障し、制作現場は修羅場となったに違いありません。

水口社長の当時の心境は?

水口社長はテレビのインタビューに応じた際、「500食のおせちを作る実力がないのに受注してしまった」と話しています。バードカフェのお店やスタッフにおせち作りのノウハウがなかったことを認めました。

また番組内で「お弁当と同じような感覚でスタートした」と発言し、ネットで大きく取り上げられました。事件当時は購入者に直接電話で謝罪したようですが、購入した人の怒りが収まることはないでしょう。

結果的に損失3000万円

事件が発覚し、バードカフェにはクレームの電話が相次いだようです。水口社長は適切な対処を思いつかず、すべての購入者に全額返金をすることにしました。その損失額は3,000万円にも登ったと言われています。

そもそもバードカフェのおせちがなぜ売れたのか?

おせちを作るノウハウもスペースも人員も無いのに、なぜそんなにたくさん売れたのだろうと疑問を持つ人も多いでしょう。バードカフェは地元では知られていましたが、全国的には知名度は高くありませんでした。

グルーポンによるお得感

この事件の根源は、バードカフェとグルーポンの見込みの甘さにあると言えます。バードカフェはおせち作りのノウハウがなく、グルーポンも設立したばかりで知名度を上げることを焦ってしまったのが原因です。

購入者が500人が集まり共同購入すれば、21000円のものが10500円で購入出来るということにより、そのお得感につられ購入者が増えたようです。本来グルーポンのクーポンはお得なものが多いのは事実です。

また500人という人数の指定があった分、友人や知り合いと一緒に購入した人が多かったのかもしれません。「半額」という金額のインパクトも多くの購入者を引きつけました。

グルーポンの仕組みとは?

グルーポンは飲食店と提携し、お店の宣伝をする代わりに割安のクーポンを発行します。飲食店からすると割安で料理を提供しなくてはいけませんが、その分お客さんが多く来てくれるというメリットがあります。

グルーポンとバードカフェのように、新しくできた飲食店が知名度を上げようとクーポンを製作する例もよく見られます。

バードカフェの現在は?

バードカフェを運営する外食文化研究所は、おせち事件をきっかけに飲食業界から衰退していきました。バードカフェは閉店し、おせちを購入した人は怒りの矛先を失ってしまいました。

騒動から2年後に復活宣言

2011年正月の騒動から2年がたった2014年、バードカフェを運営する外食文化研究所が復活宣言を行い話題になりました。「コモンベベComo’n bebe」などの店を手がけ、売り上げを伸ばしていました。

現在は会社を立て直して順調の様子

現在はSURF CAPP Incという名義で、神奈川県で14店舗もの飲食店を経営しています。現在は覆面調査を入れてお店の状況をチェックしたり、衛生調査を徹底しているそうです。

事件の一員でもあるグルーポンも現在は体制を見直しています。飲食店に関する審査項目を30点から200点に増やして、バードカフェのような事件が二度と起きないように努めています。

バードカフェは現在営業してる?

事件後、バードカフェの川口社長の辞任が発表されました。しかし辞任した川口社長の後継は父親が選ばれさらに批判の声が強まりました。

事件を受けてバードカフェに立ち入り調査が入りました。その結果バードカフェの2店舗は正月より閉鎖しています。バードカフェは現在もそのまま休業状態です。

スカスカおせちはバードカフェだけじゃない?!

2017年の年末、ある画像がおーぷん2ちゃんねるに投稿されました。そのおせちは中身がぐちゃぐちゃで偏っており、「バードカフェのおせち事件」を連想する人もいました。

バードカフェのように腐っていたということはなかったそうですが、配達管理が杜撰で、大きく偏ってしまったようです。

投稿者は購入先は「デパートM」としており、三越では無いかという憶測が飛び交っています。

バードカフェのおせちフィギュアが上手すぎると話題

バードカフェのおせちフィギュアが「再現度が高い」とtwitterで騒がれました。杜撰な中身や偏ったしきり紙、重箱にいたるまで再現され、ネットでは「才能の無駄遣い」と騒がれました。

実物と違いすぎる写真3つ

CMやポスター、カタログなどの写真は「美味しそう」「おしゃれ」と思わせるように撮影されています。画像は加工されているものもあり、本物とのギャップが大きすぎるものもあります。

ロッテリア「タワーチーズバーガー」

「タワーチーズバーガー」は5枚のパティと5枚のチーズが売りの商品でした。メニューの写真では高々と積み上げられていますが、実際はチーズが溶けパティが崩れ美味しそうには見えませんでした。

清の味「サンドイッチ」

清の味のサンドイッチは、あまりに具材が少なく詐欺と話題になりました。一見具がしっかり入っているように見えますが、実際は具材は見えている部分にしか入っていませんでした。

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