アミニズムとアニミズムの違いは?意味や由来・具体例について

日本民族の宗教観

聖徳太子は当時仏教を国教としながらも、国の考えを一つの宗教に集約するのではなく、すべての宗教の良いところを捨てずに生かしています。

さらに聖徳太子が所持したと伝えられる七星剣は北斗七星が意匠されていますが、これは道教思想に基づいた施しです。

つまり、聖徳太子は神道、仏教、儒教、道教、すべて受け入れているのです。日本民族はそんな聖徳太子が告知した憲法を基に生活してきた民族なのです。

日本人はハイパーアニミズム

このように異文化に対して寛容な対応ができるのも、日本には「共生」の考えが根本にある”八百万の神”の発想があるからでしょう。

アニミズムは低俗な概念なのか

ヨーロッパの科学的な考え方を上位とした合理主義が世界中に広まった後は、アニミズムのような目に見えない霊的な存在を中心とした概念は、野蛮で低俗なものと称されてきました。

アニミズムの長所

現代の宗教戦争は、一神教を信じる教徒同士の争いであることがほとんどです。しかしアニミズムでは万物に神や霊が宿るので、神は複数いてもいいことになります。

多神、多霊を認めつつ、すべてのものが同一に貴いと捉えることのできるアニミズムは対立のない考え方です。こうした宗教観を汎神教と言います。

アニミズムの短所

ただ、極端に思い込みが先行するような考え方は迷信を生み、危険を呼び起こします。中世ヨーロッパの悲惨な魔女狩りはその最たる例です。

15世紀ヨーロッパでは、悪魔と契約した魔女という存在が民衆の中でうわさされるようになり、魔女と疑われると裁判にかけられて罰せられるという事態が起こりました。

15~18世紀にかけて、全ヨーロッパでの被害者数は4~6万人(推定)といわれています。こうした現象は集団で盲目に霊的存在を信じてしまった結果ともいえます。

精神性と合理性

現在の人類文明は科学の合理的な発想によって進化してきたことは否めませんが、人間の文化的な生活を考える上で、精神性を無視することはできません。

異文化同士が共生していくにはお互いの落としどころを見つけていく必要があります。そうした発想に立ったとき、日本の和合の精神は良いヒントを与えてくれます。

科学文明の行き詰まりがささやかれる昨今において、科学文明と精神文明のぶつかり合いではなくお互いが和合していくハイブリッドな文明が次世代文明のありかたなのかもしれません。

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