アミニズムとアニミズムの違いは?意味や由来・具体例について占い・スピリチュアル

アミニズムとアニミズムの違いは?意味や由来・具体例について

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海外の人は日本の仏教や宗教に興味津々の様子

日本人で特定の宗教を持っている人は2~3割程といわれていますが、”八百万の神”的な発想は多くの日本人が持っています。四季折々の自然のあり様に敬意を表して共生していこうという生活様式が日常に存在します。

そんな日本人のありかたについて、海外の人からは「日本人の感覚のゆったりした感じが好き」「調和が大事であることを教えてくれる」「キリスト教と比べると興味深い」といった感想が多く挙がっています。

アニミズムと似たような言葉について

アニミズムの概念に類似した言葉もいくつかあります。

シャーマン

アニミズムが見られる民族文化には大抵、シャーマンと呼ばれる存在があります。自然界の霊的な存在と交流できる能力を持つとされ、祈祷などの特殊な技術により神がかり的な現象を起こす人たちです。

こうしたシャーマンたちの能力を信仰する風習をシャーマニズムと言います。

自然崇拝

自然崇拝も自然界を信仰する概念ですが、厳密にいうとアニミズムと少し違いがあります。

自然崇拝は単に、自然界にある山や川などが信仰の対象ですが、アニミズムは自然界にあるすべてのものに霊的な存在が宿っているという発想が基本にあります。

日本は海外の宗教に対して寛容

日本人は海外の宗教に対して寛容と言われます。

歴史的に見る日本の宗教性

日本は古代より古神道が民族風習として存在しましたが、聖徳太子の時代に仏教を国教として取り入れます。

また、同時代に景教と呼ばれたキリスト教のネストリウス派が日本に伝わっています。当時、朝廷の重要職についた渡来人、秦氏は景教の担い手の一つと考えられています。

そんな状況の中で聖徳太子が告知したのが有名な「十七条憲法」です。

聖徳太子の「和を以って貴しと為す」

その主要な内容としては、「和を以って貴しと為す」「篤く三宝を敬え」「詔を承けては必ず慎め」がありますが、これらの教えは別々の宗教から取り入れられています。

「和を以って貴しと為す」は全体のまとまりをまず第一に考えろということで、アニミズム的な”八百万の神”の考え方、神道です。

「篤く三宝を敬え」は仏教の、仏法僧を敬えということ。そして「詔を承けては必ず慎め」とは上司(天皇)の支持は謹んで受けとめろということで、儒教の教えです。

日本民族の宗教観

聖徳太子は当時仏教を国教としながらも、国の考えを一つの宗教に集約するのではなく、すべての宗教の良いところを捨てずに生かしています。

さらに聖徳太子が所持したと伝えられる七星剣は北斗七星が意匠されていますが、これは道教思想に基づいた施しです。

つまり、聖徳太子は神道、仏教、儒教、道教、すべて受け入れているのです。日本民族はそんな聖徳太子が告知した憲法を基に生活してきた民族なのです。

日本人はハイパーアニミズム

このように異文化に対して寛容な対応ができるのも、日本には「共生」の考えが根本にある”八百万の神”の発想があるからでしょう。

アニミズムは低俗な概念なのか

ヨーロッパの科学的な考え方を上位とした合理主義が世界中に広まった後は、アニミズムのような目に見えない霊的な存在を中心とした概念は、野蛮で低俗なものと称されてきました。

アニミズムの長所

現代の宗教戦争は、一神教を信じる教徒同士の争いであることがほとんどです。しかしアニミズムでは万物に神や霊が宿るので、神は複数いてもいいことになります。

多神、多霊を認めつつ、すべてのものが同一に貴いと捉えることのできるアニミズムは対立のない考え方です。こうした宗教観を汎神教と言います。

アニミズムの短所

ただ、極端に思い込みが先行するような考え方は迷信を生み、危険を呼び起こします。中世ヨーロッパの悲惨な魔女狩りはその最たる例です。

15世紀ヨーロッパでは、悪魔と契約した魔女という存在が民衆の中でうわさされるようになり、魔女と疑われると裁判にかけられて罰せられるという事態が起こりました。

15~18世紀にかけて、全ヨーロッパでの被害者数は4~6万人(推定)といわれています。こうした現象は集団で盲目に霊的存在を信じてしまった結果ともいえます。

精神性と合理性

現在の人類文明は科学の合理的な発想によって進化してきたことは否めませんが、人間の文化的な生活を考える上で、精神性を無視することはできません。

異文化同士が共生していくにはお互いの落としどころを見つけていく必要があります。そうした発想に立ったとき、日本の和合の精神は良いヒントを与えてくれます。

科学文明の行き詰まりがささやかれる昨今において、科学文明と精神文明のぶつかり合いではなくお互いが和合していくハイブリッドな文明が次世代文明のありかたなのかもしれません。

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