アミニズムとアニミズムの違いは?意味や由来・具体例について

日本でのアニミズムについて

世界中の信仰で認められるアニミズム。日本の場合はどうなのでしょう?

日本では八百万の神というアニミズム思想があった

日本の古神道には元々、自然界に存在する山川草木を含めたすべてのものに神が宿っているという発想があります。この気が遠くなるような数の神を総称して八百万の神と呼んでいます。

自然界すべてのものというと大げさに聞こえるかもしれませんが、古神道の発想では日常生活にも神を感じます。例えば家の中であれば、台所には台所の神、トイレにはトイレの神というようにです。

その延長でいうと、飼っている動物も神ですし、家族(人間)も神なので、皆に感謝しましょうという発想になるのです。

アニミズム思想は仏教用語に言い換えると「山川草木悉皆成仏」

仏教用語にもアニミズム思想に通じる言葉があります。「山川草木悉皆成仏」という言葉です。この世に存在するものはすべて同じ原物質からできているので、この世のすべてのものに仏性が宿っているという考え方です。

日本発祥の神道とアニミズム

日本発祥の神道の発想とアニミズムは、「自然界のものには霊的存在が宿っている」と捉える点で共通していますが、神道はさらに周りの環境(自然界)と自分たち人間を切り離していません。

自然界には八百万の神があり、自分たち人間もその1部であると考えます。つまり、人間も神の分け御霊であると捉えるのです。この捉え方を「かんながら」といいます。神さながらという意味です。

アニメや漫画で「〇〇の精霊」と出てくるのもアニミズム的考えである

ファンタジー色の強いアニメや漫画の設定でよく使われるのが「〇〇の精霊」、「〇〇の神」というもの。これはアニミズム的な発想と言えます。

物語を作成する上でこうした設定が定番で採用されるということは、我々も日常で少なからずアニミズム的な発想をしていて、そうした感性を内在しているからなのかもしれません。

ジブリ作品「もののけ姫」もアニミズムな世界観

ジブリ作品「もののけ姫」の物語設定はアニミズムの特色がよく表れています。日本の古代の民族紛争を物語設定のベースにしていますが、そこに絡むアニミズム的な発想やキャラクターは物語を大きく特徴付けています。

環境をモノと捉えて拮抗するか、霊魂が宿る仲間として捉えて共存の道を模索するかが主なテーマとなっています。

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