共感性羞恥とは?10人に1人の病気?発達障害の可能性も!原因や改善 恋愛・心理

共感性羞恥とは?10人に1人の病気?発達障害の可能性も!原因や改善

「共感性羞恥」という現象をご存知でしょうか?聞きなれない方も多いとは思いますがバラエティ番組「怒り新党」により紹介され、一気に認知度もあがりました。今回はその意味と原因を論文等を通して調査し、改善させるには何ができるのかも調べていきたいと思います。

聞きなれない言葉?共感性羞恥とは

「共感性羞恥」は聞きなれない言葉です。文字通りの意味でとると、「共感して恥ずかしくなる」という意味になると思いますが実際の症状はどうなのでしょうか?

テレビ番組「マツコ&有吉の怒り新党」でも取り上げられて最近注目が集まっているこの現象について深く調査をしていきてたいと思います。

共感性羞恥とはどういうものなのか

共感性羞恥とは、他人が恥をかく、失笑を受ける、非難される等などの光景を実際に、あるいはドラマ等で見た時、あたかも自分のことのように恥ずかしくなる現象です。

日本人の場合ですと、約10%の人がこの共感性羞恥の経験があると答えています。該当する方はドッキリ番組等を見るのが辛いと答えています。

つまり、小学校のクラスを40人と仮定すると、4人は誰か他の1人が恥ずかしい思いをしたら同時に同じ気持ちになっているということです。

「マツコ&有吉の怒り新党」で取り上げられ話題となった

共感性羞恥は、テレビ朝日でかつて放送されていたトークバラエティ番組「マツコ&有吉の怒り新党」で取り上げられたために、より注目されるようになりました。

番組内では、500人にアンケートをして、約10%の日本人が共感性羞恥に該当するという結果を出しました。マツコさんもこの共感性羞恥の経験があると述べています。

あくまで番組内の独自の調査なので、正確な数値はわかっていません、反響が大きかったことを考えると、もう少し大きな割合の方が共感性羞恥を感じているのかもしれません。

共感性羞恥の診断方法!これは病気なの?

共感性羞恥は現段階では「病気」とは言えません。あくまで症状や現象というのが適切です。病気ではないと言っても、診断する方法があるのも確かです。

今回は、簡単にできて最適と言われている診断方法を紹介していきたいと思います。

また、共感性羞恥は海外の方が日本よりも研究が進んでいるという現実もありますので、海外の論文を読んでみてわかったこと等もまとめていきたいと思います。

共感性羞恥診断に最適と言われるバンドリ第3話

バンドリ(正式名称:BanG Dream!)は2017年の冬に放送が開始されたアニメで、ガールズバンドに焦点を当てたアニメです。

このバンドリの第3話で「バンド初心者の子がライブハウスのステージで1人、きらきら星を熱唱し始める」というシーンがあり、これが共感性羞恥の診断に最適と言われています。

これについては、「見ていられなかった」や「この部分だけ早送りした」など、共感性羞恥の方のコメントも残されており、好きなアニメであっても発生することがわかりました。

日本のクリニックでは相談に来た件数はほぼない

ゆうメンタルクリニック総院長・ゆうきゆう先生の話では、日本のクリニックに共感性羞恥に関しての相談で来院される方はほぼいないに等しいとのことでした。

ちなみに、ゆうきゆう先生はゆうメンタルクリニック総院長であり、精神科医ですが、漫画家としての一面もあり、メディア露出も高めのドクターです。

海外での症例は?海外で論文が上がっている

日本では症例が少なく相談も少ないとのことでしたが、海外では、共感性羞恥に関しての研究結果が発表されていたり、論文が上がっていたりもするようです。

海外でも論文が発表されていますが、共感性羞恥を表す単語は一語ではなく、様々な意見がありました。日本でも同様、共感性羞恥は仮の表記とされています。

共感性羞恥を英語でいうと?

日本語では「共感性羞恥」という名前で知られていますが、英語ではなんという名前なのでしょうか?そもそも名前はあるのでしょうか?調べてみました。

英語では、「Secondhand Embarrassment」や「Vicarious Embarrassment」というようです。「Embarrassment」は恥ずかしさを意味する単語です。

「Secondhand」は通常は古着等の中古のものに使われる単語です。「Vicarious」は「代理の」という意味を含みます。

共感性羞恥な日本では10人に1人の割合で経験

上記したように、「マツコ&有吉の怒り新党」で行われた調査では、10人に1人という結果になっています。500人のみを対象としており非常に少ないので不確かな部分も残しています。

また、サイトによっては30%〜40%の人がこの共感性羞恥を感じると述べているものもあります。かなり差がありますが、最低でも10%の人が共感性羞恥を感じると言えるでしょう。

現段階では病気とはされていない

共感性羞恥は現段階においては病気ではありません。「羞恥心に特定した共感を疾患とは認めていない」というのが2019年1月現在の状況です。

しかし、共感性羞恥にの患者に対して、それが医学的に認められている心理状態であるとして、精神科医が説明を施したりアドバイスをすることはできます。

ですので、ここからは、共感性羞恥の原因や対処法について詳しくみていきます。実際になった人の対象法なども合わせて見ていきたいと思います。

共感性羞恥の心理の解説!原因は?改善・治療・克服法について

共感性羞恥は心理現象あるいは心理状態であると考えられています。ですので、脳の内部に原因があると考えられています。

まずは、脳の中でも共感性羞恥に特に関係の深い、脳の「前帯状皮質」と「左前頭葉」の解説をして、それから改善方法を紹介していきたいと思います。

共感性羞恥の原因は?

考えられる原因としては2つのタイプがあると思われます。①器質的な要因と②性格的な要因です。まずは器質的な要因について解説してみます。

脳には前帯状皮質と左前頭葉と呼ばれる部分があり、前帯状皮質は共感を左前頭葉は同情心に関係があるとされています。したがって、両者が発達している場合、共感性羞恥の原因となる可能性があります。

性格的な要因としては、共感性や同情心の強い性格の人はなりやすいです。「他人の失敗に対して過剰に反応してしまう」方はそれが共感性羞恥の原因になる可能性を持っています。

共感性羞恥は発達障害と関係がある?

発達障害というと、基本的には①自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)、②注意欠陥多動性障害(ADHD)、③学習障害の3つが挙げられます。

①は共感性が弱いと言われることが多く、②は逆に共感性が強い傾向があると言われています。③は共感性とは関係がないと言ってもいいです。

したがって、基本的には共感性羞恥と発達障害は関係がないと言えます。②に関しては関係がありそうですが、共感性羞恥は個人の性格によるところが強いとされています。

羞恥心や恐怖心が強い人・感受性が鋭い人がなりやすい?

では、どんな特徴を持っている人が共感性羞恥になりやすいのでしょうか?共感性羞恥になりやすいタイプをまとめたいと思います。

「共感性、同情心が強く、恥を恐れるようなタイプ」が共感性羞恥を感じやすいタイプと言えます。人目を極端に気にしている人等も当てはまります。

一見、比較的、共感性と同情心の強い、女性の方がなりやすいように聞こえますが、はっきりと女性の方が多いという意見はなく、むしろ性別は問わないという研究が発表されています。

共感性羞恥の対策や改善方法

共感性羞恥はあまり知られていなかった心理現象なので、対策や改善方法をだれもがしっているわけではありません。ここではその方法の一部を紹介していきたいと思います。

テレビで共感性羞恥が紹介されたことにより、「自分1人だけが思っていることではない」とわかった人も多いはずです。これだけでも、救われた気分の人も少なくないでしょう。

テレビの中の人と自分に一線引くと改善できる?

共感性羞恥の症状を緩和させることができた人の話では、「テレビの中にいる人と自分自身との間にしっかりと一線を引く」ことができれば改善に向かうとのことです。

テレビや漫画、周りの人の気持ちに共感する気持ちが強すぎて自分のことだと思い込んでしまうことが原因ですから、一線を引くことには納得できます。

「これは現実に起きていることではない」と思うことができるようになりさえすれば、今までは、見ることができなかった番組も見ることができるようになるはずです。

詳しい内容はまだ解明されていないため謎な部分が多い

ここまで、なんども「共感性羞恥」という単語を使用してきましたが、その詳しい内容はいまだに解明されていないことが多いです。そのためこの名前も仮の名前です。

現在、まさに心理学の分野でこの共感性羞恥は研究の対象となっており、これから先詳しい原因や対処方法等が出てくるというのがわかっていることになります。

しかし、見ないようにするというのが一番簡単な方法なのは確かですが、上記したように、自分なりの方法でもって、症状を抑えたり改善に向かわせたりしている方がいることも事実です。

共感性羞恥を感じた人の例・体験談

共感性羞恥には2つのタイプがあることも判明しました。この2つのタイプを消化した後に、ネット等で共感性羞恥の例として挙げられているものを紹介していきたいと思います。

共感性羞恥には二つのタイプがある?

共感性羞恥には、「リアルタイプ」と「ストーリータイプ」の2つのタイプがあります。

「リアルタイプ」は以下のことが該当します。「現実に人が恥をかいたり、失敗をしたりして怒られている状況を見ること」がダメなタイプです。

「ストーリータイプ」は、「リアルタイプに加えて、漫画やドラマ等の物語の中でさえも自分のことのように感じてしまい」見ることができないタイプです。

ドラマなどで登場人物が恥をかく・失敗する

ドラマ「裸の大将」のように、主人公がことあるごとに失敗したり、恥をかいてしまうようなドラマやアニメを見ることができない方は多いです。

アニメ「ドラえもん」ののび太等も失敗ばかりしているので、共感性羞恥の方は見るのが辛い、あるいは見ることができないという状態になっています。

悪役が悪さを企む

時代劇等で悪役が悪さを企んでいるシーンを見ることができない方も共感性羞恥を持っている人が多いです。

なぜ見ることができないかというと、失敗することが想像できてしまいますし、人の失敗がこれから間違いなく起きてしまうことを考えると見ていられなくなってしまうそうです。

ドッキリ番組で恥をかく

ドッキリ番組も代表的な例です。後々にドッキリであったことがネタバラシされて、共感性羞恥の方は自分がドッキリにかけられたと思うので見ることができないのです。

出川哲朗の拙い英語で外人に声を掛ける姿

バラエティ番組「世界の果てまでイッテQ」の人気コーナーで芸人の出川哲朗さんが海外に行って拙い英語を使ってミッションをクリアしていく企画があります。

この企画では、出川哲朗さんの英語がはちゃめちゃで視聴者の方から笑い者にされているという状況が自分にも起きていることのように思えてしまうため、見ていられなくなってしまいます。

恥ずかしいだけではなく、このように、「笑い者にされる」という恐怖に似たものに対しても共感性羞恥の症状が発生する可能性はあるのです。

芸人がすべった時

芸人さんが思いっきりスベったシーンや、これからスベることがある程度予想できるシーンなどでも、見ていられなくなってしまうそうです。

これも、恥ずかしさや、笑い者にされているという状況を自分のことのように思えてしまい、耐えられなくなるということなのです。

共感性羞恥の人はサイコパス!?

共感性羞恥との関連ワードとして、「サイコパス」が出てきます。サイコパスと共感性羞恥の関係性には2つのパターンがあることが判明いたしましたので紹介していきたいと思います。

1つ目は、共感性羞恥を自覚している人からしたら、そうでない人はみんなサイコパスに見えるから。という理由です。共感力が低く何も感じないと思われてしまうようです。

2つ目は、サイコパスを名乗る人が一時的に増えたように、共感性羞恥を名乗る人が一時的に増えたため、その現象が似ていると話題になったからです。

共感性羞恥の本当の原因はミラーニューロンにあった!?

共感性羞恥の原因はミラーニューロンであるという噂もあるので、本当なのか調べてみたところ、関係はありそうですが、ミラーニューロンのせいで共感性羞恥になっているとは言えないというのが現状です。

ミラーニューロンは「共感力」を司る脳の細胞なので、共感性羞恥の原因の1つなのではと考えられたようです。

しかし、男女関係なく、神経細胞のうち20%がこのミラーニューロンなので個人差はないと言われています。したがって、関係はありそうだが、確実な原因とは言い切れません。

共感性羞恥は誰にでも起きる現象!

共感性羞恥は病気ではなく、日本人の誰にでも起きる現象で、「人の恥ずかしさを自分も感じてしまい辛くなる」というものです。怒り新党で取り上げられて話題になりました。

共感力が強く、恥を恐れて生活している方に起きやすい現象で、「テレビの中と自分との間に一線を引く」以外に、効果的な改善策はないと言えます。

日本での研究は海外に比べるとまだまだ未発達の部分が多く、論文も不十分です。そのためはっきりとした原因はまだわかっておりません。これからの研究に期待です。