「誤チェスト」とは?意味や元ネタについて!【話題のパワーワード】 おもしろ

「誤チェスト」とは?意味や元ネタについて!【話題のパワーワード】

パワーワードと呼ばれるものをご存知でしょうか?簡単に言ってしまえば、文字通り強いパワーを持ち見た者にインパクイトを与える言葉を指します。その中でも昨今話題の誤チェスト。元ネタである衛府の七忍、そして生みの親である作者山口貴由先生について調べてみました。

目次

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Twitterで話題のパワーワード誤チェストとは?

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誤チェストは語感もさる事ながら、使用された場面や使用者達のぶっ飛びっぷりも相俟って日の目を見るなり即座に話題になりました。では、誤チェストとは一体どのような場面で使用されたのかを先ずは解説します。

誤チェストとはどういう意味?チェストとは?

誤チェストとは、簡単に言ってしまえば人違いの事を指します。誤爆と言い換えてもいいかもしれません。そして、一般的に示現流の使い手が攻撃の際に放つ雄叫びの事とされます。

事の経緯については後述しますが、要は「チェスト!」と斬り掛かったはみたものの結果対象違いだった為に登場人物の1人、中馬大蔵から発せられた言葉が「誤チェスト」です。

尚示現流においてチェストと叫ぶのは剣豪小説により広められた創作なんだそうです。

「誤チェストにごわす」のセリフのシーンの流れ

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衛府の七忍には怨身忍者なる超常の力を使う者が存在し、彼らは鬼とも呼ばれています。播磨国に現れた鬼の討伐を薩摩藩が幕府より命ぜられましたが敵いませんでした。

そこで、目をつけたのが最強の剣豪と謳われる宮本武蔵です。武蔵をスカウトすべく彼が通るとされる峠に潜んだ中馬一行。そして、そこを通る侍に手当たり次第に斬りかかりました。

当然そう上手く行く筈は無く失敗。無残にも惨殺された侍の遺体を前にパワーワード「誤チェスト」が発せられました。

出てきてすぐ話題となり「パワーワード」と言われた

typographyimages / Pixabay

発言自体もさる事ながら、その他にも衝撃的なシーンは多く

  • 斬り掛かる前に名前を確認するのが今更提案する
  • そのすぐ後に通った武蔵に名前を聞くも、聞いてから斬り掛かる迄に1コマしかない

など読者に凄まじいインパクトを与え、すぐさま話題になりパワーワードと呼ばれるようになりました。

格言・名言が載った記事はこちら

誤チェストの元ネタである「衛府の七忍」について

それでは、誤チェストの発祥元である衛府の七忍とは一体どんな漫画なのでしょうか。ここでは、衛府の七忍や作者の山口貴由先生について解説していきます。

山口貴由先生の作品「衛府の七忍」の概要

衛府の七忍はチャンピオンREDで連載中、現在は6巻まで単行本が発売されています。舞台は大坂夏の陣の後、つまり江戸時代にて繰り広げられる怨身忍者と徳川幕府の戦いを描いた作品です。

熱い展開に独特のセリフ回し、随所に挟み込まれるギャグなど非常にエンターテイメント性に富んでおり、多くの人の支持を集め、このマンガがすごい!2018オトコ編にもランクインしました。

同時にグロテスクな描写も多く、ブログなどで紹介される際には「人を選ぶがハマればものすごくハマる」と紹介される事が多々有り、非常に独特の世界観を持った作品となっています。

山口貴由先生は「若先生」とも呼ばれている

作者の山口貴由先生は現在52歳。代表作に「覚悟のススメ」「シグルイ」があり、前者はOVA、後者はテレビアニメ化された人気漫画家の1人です。

そんな山口貴由先生ですが、ファンからは若先生とも呼ばれており、これは前述したシグルイの主人公の1人でもある伊良子清玄のセリフに起因します。

伊良子清玄ともう1人の主人公・藤木源之助。2人は所属する道場の跡取り候補でありライバルでした。ですが、清玄は師匠の妾と密通していたおり、その事が師匠にバレてしまいます。

河原にいた所、源之助から先生が呼んでいると清玄は伝えられます。これは密通の仕置の為でしたが、そうとは知らない清玄は自身が後継者に選ばれたと思い歓喜したのです。

その際、源之助に対し発せられた言葉が「若先生と呼べ」であり、シグルイの原作者南條範夫先生と山口貴由先生の関係が清玄と師匠の関係を彷彿させた為に若先生と呼ばれるようになりました。

誤チェストと並んで名言となる「またにごわすか!」

誤チェストまでの流れは前述の通りですが、それを受けての仲間の反応もまた名言だと称されました。それが、「またにごわすか」です。

描かれた以外にも犠牲者が居る事を指し示すセリフであり、その事を証明するかの如く発言の次のコマでは無残に転がる複数の遺体描かれています。

大人気「ポプテピピック」でも誤チェスト

大変な話題になった事により、人気漫画ポプテピピックでも誤チェストが登場しました。では、ポプテピピックとはどんな漫画なのか紹介していきましょう。

ポプテピピックとは?

大森ぶくぶ先生著の4コマ漫画であり、その当時の流行なども積極的に取り入れ、パロディが非常に豊富です。

その作風から、当然というべきか誤チェストも取り入れられており、劇中では出版社に襲撃しビルを破壊するも実は別の出版社だったと言う形で登場しています。

誤チェスト以外のチェスト一覧

誤チェスト以外にも衛府の七忍の中には多数のチェストが登場しています。その何れもがインパクトを有しており、衛府の七忍が語られる際は度々登場しています。

チェスト関ヶ原

劇中におけるチェスト関ヶ原は島津家の隠語であり、「ぶち殺せ」を意味となっています。

この言葉が使われたシーンも、乳房を引きちぎって男の仲間入りしたキャラが登場したりと前後のシーンと合わせてインパクトがあり、五感の良さも相まってこちらもパワーワードと呼ばれています。

チェスト関ヶ原は鹿児島では現在も使用されている言葉?

何とも物騒な意味を持つチェスト関ヶ原ですが、山口貴由先生の造語では無く実際に存在する言葉です。この事は山口貴由先生もご存知だったようで、インタビューでもチェスト関ヶ原について答えています。

山口  ただ「チェスト関ヶ原」は、もともとウケを狙ってたわけではないんですよ(笑)。言葉自体は「チェスト関ヶ原」って実際に存在するものですからね。まぁ、本来は「関ヶ原で戦に負けたことを忘れるな」って意味のところを「“ぶち殺せ”の意である」ってことにしちゃいましたけど。

(引用 このマンガがすごい! WEB)

山口貴由先生の発言の通り、チェスト関ヶ原は本来「関ヶ原を忘れるな」と言った意味で用いられています。

気質的に負けず嫌いな薩摩人が関ヶ原における敗戦の屈辱を忘れぬようにチェスト関ヶ原を用いたのではないかと推測されています。

時は1600年。天下分け目の戦いとして知られる関ヶ原の戦いの折、豊臣方として戦った島津勢は徳川方の敵中を突破し帰鹿を果たしました。鹿児島城下の武士たちは往時の苦難をしのび、いつからともなく妙円寺詣りとして参拝するようになりました。

(引用 日置市HP)

尚鹿児島3大行事の1つ、妙興寺参りで有名な妙円寺は島津の退き口などで有名な島津義弘の菩提寺であり、島津義弘を祭神とする徳重神社の西側に存在しています。

チェスト関ヶ原はTシャツにもなっている

話題のチェスト関ヶ原ですが、なんとTシャツにもなっております。

Amazonで購入する事が可能で、同出品者からはチェスト関ヶ原以外にも戦国時代や侍をモチーフにした商品が販売されています。

チェスト種子島

劇中の島津兵達自体が何れも強烈な個性の持ち主であり、別の話ではあるものの狂犬呼ばわりされたり、読者からは「怖すぎる」と言われたりと非常に血の気の多い上に強者として描かれています。

峠を通り掛かる侍に次々に襲い掛かり、惨殺していたのは前述の通りですが最強の剣豪である武蔵にはさすがの島津兵も敵わず、因果応報と言うべきか逆にやられてしまいました。

一連の流れとして、まず2人掛かりで武蔵へと斬り掛かりましたが、あっさりと防がれてしまいます。

「こ、渾身のチェストば…」

「片手で弾かれもした…」

(引用 衛府の七忍 単行本第4巻)

それを受けてチェスト種子島のセリフと共に登場したのが18連奏の火縄銃。七間=約13mの距離から発砲するも、武蔵は前述の2人の死体を盾にして防いだ為1発も当たりませんでした。

その後武蔵は瞬き程の間に一飛びで距離を詰めて反撃に転じたり、事情を話そうとした島津兵の頭部を素手で握り潰したりと圧倒的な強さを読者と島津兵へと見せつけたのです。

誤チェストの中馬大蔵は実在の人物

誤チェストの発言者中馬大蔵ですが、実在した人物でもあります。史実の中馬大蔵も衛府の七忍同様ぼっけもんです。この項では彼の逸話や経歴について説明していきます。

ぼっけもん中馬大蔵

中馬大蔵は大きな体躯を持ち、怪力を誇っていただけではなく弓術の腕も確かなものでした。それを反映してか、衛府の七忍でも見事な弓の腕前を披露しています。

また中馬大蔵の武勇を示すエピソードとして、数多くの敵を倒しましたが、中馬大蔵は傷を1つも負うことが無かったと言われています。

島津義弘のお気に入り

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確かな実力者である中馬大蔵ですが、それと同時に粗野で面もあったようで島津義弘の名を騙って米を強奪するなどの問題行動も起こしていました。

しかし、中馬大蔵が問題を起こすと度々島津義弘が彼を庇っており、実際に島津義弘のお気に入りだった事が薩摩旧伝集に記されています。

同時に中馬大蔵自身も島津義弘の恩義に報いようとしており、他人の具足を奪ってまで関ヶ原に参戦したと伝えられています。

中馬大蔵と関ヶ原

衛府の七忍では中馬大蔵と武蔵が共に関ヶ原帰りであった事から心を通わせたシーンがありました。

史実において中馬大蔵は、戦を知らない若い藩士に関ヶ原について尋ねられた際、話し始めるなり涙が止まらず以後語ることが出来なかったとされます。

そして、それを受けての藩士の感想は今までに聞いたどの関ヶ原の話よりも優れている、と言うものでした。

魅惑の山口ワールド

山口貴由先生の描かれる衛府の七忍。話題沸騰の作品であり単体でも十二分に楽しめますがより深く楽しめる方法が存在します。ここではその方法について解説していきます。

漫画家山口貴由先生の世界

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かつて山口貴由先生はチャンピオンREDのインタビューに自身の書いた作品は全て繋がっている事、そして、生涯を掛けて1つの大きな物語を作りたいと答えていました。

代表作である覚悟のススメ、原作を務めた開花のススメ、ヤングアニマルで連載した蛮勇引力、覚悟のススメから遥か未来を描いたエクゾスカル零及びその劇中劇が繋がっています。

現在衛府の七忍については、いつの時代の話なのか、そもそも一連の歴史に組み込まれているのかも明言されていませんが、ファンの間では過去説や未来説など様々な議論がなされています。

衛府の七忍とスターシステム

衛府の七忍はスターシステムが採用されており、上記の覚悟のススメや蛮勇引力から多くのキャラが登場しています。勿論全く同じと言う訳ではありません。

それでも、往年の山口貴由先生のファンならば思わず「おお!」となる要素も多く、衛府の七忍の連載を機に過去の作品を読み返したファンも多いようです。

怨身忍者とエクゾスカル

本作のスターシステムの最たる例が主要の怨身忍者とその変身者です。第1の怨身忍者零鬼は葉隠谷のカクゴが、第2の怨身忍者震鬼には動地一家の憐が変身します。

前者はエクゾスカル零の着装者であり、覚悟のススメ・エクゾスカル零の主人公葉隠覚悟。後者はエクゾスカル震電の着装者動地憐がモチーフとなっています。

他にも各キャラが使用する技や怨身忍者のデザインなど、過去の作品との繋がりが見受けられます。勿論そこには衛府の七忍独自のテイストも組み込まれており見る者を飽きさせません。

パワーワード誤チェストについてのまとめ

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いかがでしたか?衛府の七忍は現在も大好評連載中です。今後もまた新たなパワーワードが生まれる可能性は大いにあります。この先の展開も含めて目が離せません、期待して待ちましょう。

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