ミーム汚染とはどういう意味?実例や認識災害との違いも! おもしろ

ミーム汚染とはどういう意味?実例や認識災害との違いも!

ミーム汚染という言葉を聞いたことがあっても意味がわからない方は多いのではないのでしょうか。そこでわかりやすく意味を理解するためにSCP-040-JPなどの実例を挙げ、認識災害との違いなども含め、ミーム汚染について詳しくみていきましょう。

目次

[表示]

ミーム汚染とは?どんな意味なの?わかりやすく解説!

ミーム汚染とは、簡単に言ってしまえばミームが汚染されることです。しかし、それではあまりよく意味が理解できないのではないのでしょうか。まずはミームとは何なのかという疑問点から解決していきましょう!

ミームとは、情報伝達における単位のことです。進化生物学者のリチャード・ドーキンスによって名付けられた概念で文化伝達の基本単位とされています。時と場合によっては次のように単位と定義されます。

文化、情報、経験、知識、技術、概念、考え方、あるいは心の単位と定義されます。この人類文化の進化論における基本単位はmim模倣−eme素と名付けられ、gene遺伝子に倣いmeme模倣子と呼ばれます。

ミーム汚染とは常識が書き変わること

例えば、普通の文脈がネットスラングに見えてならないというのもミーム汚染のひとつの症状です。都市伝説、マスメディア、陰謀論、洗脳などもミーム汚染の手段のひとつです。

このミーム汚染の手段はネットにはあふれており、近年のネット社会では、すぐに物事を信じてしまう人が掲示板などを使用すると危険であるということなのです。

ミーム汚染と認識災害の違いは?

まず認識災害とは、操作の対象について五感のいずれかで認識した場合に発生する影響であり、五感を通して知覚したり気づいたりすることが危険に繋がるということです。

例えば、SCP-1025という1500ページからなる一般病気百科事典と題された書籍は、読んだ人が書いてある病気の症状を示すようになると実際にその病気になっているわけでなくても周囲が錯覚します。

しかし、それを聞いた人が更に異常性を拡散していくというわけではないので、SCP-1025はミーム的であるかというと認識災害ではあるが伝染はしません。拡散し始めてはじめてミーム的であるといえます。

これはSCP-096という鋼鉄製の密封された独房に収容される身長が2.38mある人型の生物や、SCP-513という大部分が腐食しているカウベルの見た目をしたものもSCP-1025と似た部類です。

またミーマチックエフェクトを持つものの例がSCP-2513で、ラグーザの街の約7km北にある1本の橋です。ある人物がその橋を南から渡る時、カルタゴ共和国に対する唐突で不合理な憎悪の念を引き起こします。

ミーマチックエフェクトはあくまで認識災害の中のもので、ミームではないのです。これはミーム=認識災害は成り立つが、認識災害=ミームであるということが成り立たないからです。

実際のミーム汚染の例にはどんなものがあるの?

これまでの説明の意味が難しく、わからない方も少なくないのではないでしょうか。それでは、わかりやすく実例を挙げていきましょう。

実例①:野獣先輩の淫夢語録

野獣先輩は、TDNの出演で波紋を呼んだゲイビデオ「真夏の夜の淫夢」に出演していた男優のひとりですが、ネットや日常生活で野獣先輩の淫夢語が使われている場面が見られます。

例えば、何気なく使っている「ファッ!?」という予想できないことや驚くべきことが起きた時に使う言葉も「入って、どうぞ」と誰かを家に招き入れるときに使う言葉もそうです。

「あくしろよ」は早くしろよという意味のせっかちな人間に最適な言葉です。これらが近年では、淫夢と関係ない場所で使われています。これもミーム汚染のひとつです。

実例②:ねこですよろしくお願いします

この頃ツイッターなどで「ねこですよろしくお願いします」というフレーズを目にすることがあります。元は SCPキャラクターの SCP-040-JPです。とある村にある井戸小屋が SCP-040-JPです。

その小屋は覗き込むとやばいのです。この小屋の中を人間が覗き込むと対象は激しく動揺し、ねこが居たと報告します。更に対象はこのねこが居るという観念に以降、強く執着するようになります。

そして画像のようなねこが見えるようになります。すべてのイエネコが毛がなく造作のない顔に人間の様な二つの目がついた動物に見え、どの方向から見てもこちらを真っ直ぐ見つめてくる様に見えると報告されています。

このようにSCP-040-JPを見た人は、ねこが見える状態になります。その状態をわかりやすく表現したのが、「ねこです」「ねこですよろしくおねがいします」「ねこはいます」となるわけです。

このねこは険しい目が印象的で、よく二次創作などでも使われています。SCPは部外者が入りにくい印象があるのですが、「ねこです」のようにわかりやすい言葉が伝染していけば面白いでしょう。

実例③:「イヤーッ!」はニンジャの雄叫び?

簡単な例として、「イヤーッ!」というセリフを聞いてニンジャの雄叫びだと思いましたか?これは忍殺語といい、ツイッターで連載中の「ニンジャスレイヤー」でニンジャが攻撃する時の掛け声として使用されます。

⑨という文字を見て氷の妖精だと思いましたか?これはZUN氏制作の弾幕STG「東方Project」に登場するキャラクター、チルノの通称が⑨というからなのです。

しかし、ネットにあまり関心がない方には「イヤーッ!」は女性の悲鳴、⑨は数字だと思ったのではないでしょうか?これが普通の文脈がネットスラングに見えてならないということです。

実例④:「#現場猫」の元ネタは電話猫

ミーム汚染が拡大中である「#現場猫」ですが、元ネタはくまみね氏が2016年にツイッターでツイートした、猫が受話器を取り「どうして夜中におきてるんですか?」と言っている画像です。

これ以降もくまみね氏が電話をかける猫の画像を投稿しました。そして、自然発生的に電話をかける猫の画像を省略して「電話猫」と呼ばれるようになったと思われます。

その後、画像掲示板「ふたば☆ちゃんねる」で電話猫のコラージュ画像が作られるようになり、これが「現場猫」の誕生につながることになります。

この電話猫の顔に首から下の部分、ヘルメット、ヨシッ!の文字を加工してつなぎ合わせ、「電話猫」ならぬ「現場猫」が誕生したのです。2018年8月中旬には大流行しました。

ニコニコ静画にもパロディイラストが多数投稿されるようになりました。「電話猫」「現場猫」ともにミームの猫つながりでしかるねこなどとコラボされることもあります。

実例⑤:壁のシミが人に見える

発信者の意図する認識に変えてしまう操作もミーム汚染と言えます。実例をあげるとしたら「壁のシミが人にしか見えない」というのも、本来の意味と違うものを連想するように脳内での認識が変わってしまっています。

他に実例をあげるとしたら、石の形や雲の形が人にしか見えないことや、草が生えると言われたら笑われていると認識するなどもそうです。汚染させる方法はいくつもあります。

実例⑥:広告

身近なもので例えると、テレビCMや広告がそうです。キャッチフレーズ的なもので実例をあげるとしたら、「セブンイレブン→いい気分」や「はじめての→アコム」「あなたとコンビニ→ファミリーマート」などです。

場合によっては何を汚染させるかで人の心を操ることも可能で、プロパガンダにも使われる手法です。身近なものでいうとしたら広告がそのひとつです。

実例⑦:ペニーワイズ

ペニーワイズとは、スティーヴン・キングのホラー小説「IT」及びそれを原作とした映画に登場する謎の存在です。作中世界のメイン州デリーの町に古来より27~30年周期で現れる謎の殺人ピエロとされています。

この当初、ニコニコ動画などでは同じピエロ姿の有名キャラを題材にしたドナルドMADで、ドナルドのホラーな側面や猟奇性をネタにするために不意打ちで使われることが多くありました。

稀に排水溝から出てくるピエロのインパクトのある映像を本当にドナルドと勘違いする人も見受けられました。

しかし2018年にかけて「ペニーワイズがオススメするシリーズ」と称した、よくわからない変な作品などをペニーワイズが主人公の一人であるビルの弟ジョージーに布教する嘘字幕動画が急速的に流行り始めます。

これにより、本来恐怖の対象とされるペニーワイズは日本ではすっかりおもしろおじさんと化してしまったのです。これもひとつのミーム汚染です。

実例⑧: SCP財団のねこですよろしくおねがいします

SCP-040-JPを実例とし、ミーム汚染の症状のひとつを簡潔にまとめてみます。井戸小屋の中を誰かが見ます。その人にはカメラなどでは確認できない「ねこ」が見えます。

その後、その人はあらゆるイエネコがその「ねこ」に見えるようになり、しばらくすると暗闇の中からもその「ねこ」が自分を見ているように感じられるようになります。

同時に「ねこ」がいたことを周りの人に簡潔な言葉で「ねこです」「ねこはいます」と様々な手段で伝え始めます。これを伝えられ、ある程度内容を理解した人も同じような症状になります。これがミーム汚染の拡大です。

実例⑨:けものフレンズのみんみ汚染

アニメけものフレンズが瞬く間に流行っていく様子がひとつのミーム汚染のようでした。地方から抜け出してきたサーバルは収容違反です。みんなに知られましたがサーバルはそこにいます。

3人目のフレンズはきっとうまくやってくれるでしょう。サーバルではありませんがねこでした。SCPのみならずネットスラングをけものフレンズで具現化したようなものもみんみ汚染です。

テレビで「楽しい」や「美味しい」と聞くとテレビの方を向いてしまうのもみんみ汚染です。

実例⑩:内閣府がネチケット啓発で収容違反?

SCP財団内では収容サイトからの脱走、無断でSCPを持ち出す、ミーム汚染を発生させる情報の流出など、財団からSCPが外に持ち出されることを収容違反と呼ばれています。

ネチケット啓発のために作られた内閣府のリーフレットですが、そこに奇妙な記述が見られるとの話題が盛り上がっています。一部に、ネット上で注目を浴びる都市伝説集SCPを連想させるくだりがあるのです。

これを受け、ネット上では「大規模収容違反」や「大規模ミーム汚染」などといわれています。

実例⑪:壁ドン

ミーム汚染の実例を簡単なものであげるとしたら、壁ドンです。もともとは壁が薄い部屋で隣室の住人が騒音を出したので、抗議の意味で壁を叩く行為というのが壁ドンでした。

それが今では、壁際に相手を追い込んで壁に手をつくことによって相手に対する優しさのある行動だったり、好意を抱く相手への不意打ちなどとドキッとさせるような行為となっています。

ミーム汚染のような言葉

ミーム汚染のようになんとなく聞いたことがあっても意味がわからない言葉や、こんな現象に名前があったの?と思う言葉を集めてみました。

ゲシュタルト崩壊

知覚による現象のひとつで、全体性を持ったまとまりのある構造から全体性が失われ、個々の構成部分にバラバラに切り離して認識し直されてしまう現象です。

幾何学図形、文字、顔など、視覚的なものがよく知られますが、聴覚や皮膚感覚にも起こりうるのです。

例えば、「公園」という文字がどうしても「ハム園」に見えたり、「借」という漢字が連続して書かれていたら最初はしっかり認識していたにも関わらず、その漢字の認識が徐々に失われていくということです。

カリギュラ効果

カリギュラ効果とは、禁止されるほどやってみたくなる心理現象のことをいいます。例えば、「見るな」と情報の閲覧を禁止されるとむしろかえって見たくなるというような心理現象です。

テレビ番組で、「ピー」などの効果音を付けて発言を聞こえなくしたり、モザイク処理をかけて映像の一部を見えなくすることにより、いっそう視聴者の興味をかき立てるなどもこの効果のひとつです。

クロノスタシス

クロノスタシスとは、サッカードと呼ばれる速い眼球運動の直後に最初に見たものの映像が、長く続いて見えるという錯覚のことです。視覚的な観察でしか起こらないわけでなく、聴覚刺激でも認識されます。

例えば、時計を眺めてみると長いこと秒針が動いていないように見え、故障かなと思いながら時計を凝視すると、いつも通り秒針は動いていたりするような錯覚です。

急激な眼球運動の後に見たものはゆっくり動いているように感じられるようです。

リチャード・ドーキンスの有名な著書

リチャード・ドーキンスの有名な著書のひとつに「利己的な遺伝子」があります。利己的遺伝子論とは進化学における比喩表現および理論のひとつで自然選択や生物進化を遺伝子中心の視点で理解することです。

他には、生物の進化を支持する証拠をまとめた「進化の存在証明」やヒトの祖先を生命の起源までたどった「祖先の物語」、宗教を批判したベストセラー「神は妄想である」などの著書があります。

存命の一般向け科学書の著者としてはかなり知名度の高い一人として知られています。

これからミーム汚染しそうなもの

ミーム汚染しそうだといわれているものもあるようですが、今までの特徴としてミーム汚染されたものはほとんどが知らず知らずのうちに急速に流行したもののようです。

これからどのようなものが拡散されて、ミーム汚染されていくのか楽しみです。

スプリットタンに関する記事はこちら