「胎児スープ」とは?現在でもまだ存在?中国の人肉を食べる歴史 おもしろ

「胎児スープ」とは?現在でもまだ存在?中国の人肉を食べる歴史

2007年3月22日、中国には胎児を使用している料理があるという衝撃的な報道がありました。それは胎児スープと呼ばれ、大きく話題となりました。他にも中国には、カニバリズム(食人行為)の歴史が数々の文献に残されているそうです。なぜそのような文化があるのでしょうか。

目次

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衝撃的な両脚羊料理、胎児スープとは?

胎児スープとは、その名の通り胎児を使用したスープです。両脚羊と呼ばれる食用の人間を使用しているそうです。

現在食人行為は禁止されていますが、古来から食人の歴史があります。本当の話か嘘の話か、定かではありませんが、一部の地域では現在もその文化が根付いていると言います。

なぜ食べるのか、というと漢方などとして、滋養強壮の為に胎児スープを楽しんでいる人もいます。中国の史書には驚くべきことに、自身の肉を食べさせる孝行話まで存在するそうです。

胎児スープは中国の話

人肉は飢餓や非常事態から食べられることがあり、各国で食人行為自体はみられました。

しかしなぜなのか、中国では人肉を食べることを楽しむ文化があるというのです。現在は禁止されているものの、近年もニュースで見かけることがあります。

中国にとって食人行為は、飢餓をしのぐためのものでもなく、食文化の一部となっているのです。

胎児スープは「嬰児湯」と呼ばれている

現在も田舎で食べられているという、胎児スープは嬰児湯と呼ばれています。嬰児湯には、6~7カ月まで成長した女の胎児が使われているそうです。

価格はお椀一杯で、日本円で5万円ほどします。滋養強壮に効果があると言われており、漢方などにも使われているそうです。それが元となって事件が起こることもありました。

このように、健康に効果があると信じている人が現在でも少なからずいるのです。

カニバリズムとは?

カニバリズム(英: cannibalism)とは、人間が人間の肉を食べる行動、あるいは習慣をいう。食人、食人俗、人肉嗜食ともいう。文化人類学における「食人俗」は社会的制度的に認められた慣習や風習を指す。一時的な飢餓による緊急避難的な食人や精神異常による食人はカニバリズムには含まず、アントロポファジーに分類される。また、生物学では種内捕食(いわゆる「共食い」)全般を指す。

(引用:Wikipedia)

胎児スープは嘘?

嬰児湯、いわゆる胎児スープの存在は次第に話題となっていきました。そして2009年の8月、ついに中国公安部が動きを見せました。

情報を流したとされる人物が、治安管理処罰法によって検挙されたのです。そして公安部は、嬰児湯にまつわる情報は全て捏造であるとの見解を発表しました。

嬰児湯だと言われていた写真に関しては、AdobeのPhotoshopで加工・合成されたものだとされました。真実か嘘か定かではない情報の発信者を検挙するというのは、当時の中国では異例でした。

2009年の暴動は胎児スープを否定するためだった?

ここで一度思い出してほしい事があります。2009年7月、新疆ウイグル自治区で起こった大規模な暴動です。この事件は共産党政府を震撼させた大事件でした。

そこには隠された意図があったといいます。暴動にはウイグル人と漢民族の摩擦という側面がありましたが、中国は各民族の文化を尊重し、生活習慣も異なる人たちの共存を理念とする多民族国家です。

その中で実質的に中国を支配している漢民族に、人肉食の文化があるとなれば、共存が危うくなりうるのです。公安部はそれを防ぐべく、捜査は当初から嬰児湯の存在を否定するためのものだったとも考えられます。

中国のこれまでの歴史を見ると嘘だと断定はできない

中国の現在の山東省がある地域には、かつて斉(せい)という国がありました。その時代にも人肉食にまつわる逸話が残っています。さらに遡ると、韓非子にもカニバリズムの文化の記載があります。

このように古い時代からの逸話や史書への記載があり、これまでの歴史を見ると嘘だと断定は出来ません。

なぜ胎児スープというカニバリズムの習慣がある理由は?効能について

カニバリズムと呼ばれる人肉食の習慣は、知らない人からすればたいへんショッキングなものです。嘘であると信じたい人も多いでしょう。

なぜ胎児スープなど、カニバリズムの習慣は生まれたのでしょう。どのような理由があり、どのような効能が信じられているのでしょうか。

精力剤としての効果の認識があるから?

なぜ、食人という恐ろしい習慣が生まれ、根付いてしまったのでしょうか。そこには、人肉を食べることによって得られると噂される効果があったのです。

胎児スープなどの食人行為が行われていた理由には、精力剤のような効果があると信じられていたというものがあったと言われています。「精が付く」「美容に良い」という噂があったのです。

現在では食人行為は禁止されているものの、堕胎した胎児を食べる行為は現存しているという噂や体験談が存在します。

一人っ子政策のため

中国では人口抑制のための政策として、一人っ子政策というものがあります。子供を二人以上出産した場合、国からの補助が得られないなどの措置をされるものです。

その政策を受け、多くの人は「子供を一人しか持てないのならば男の子を」という考えを持ちました。その結果として、女の子が生まれた場合には間引き・遺棄されたそうです。

1980年代以降になると、超音波検査での性別診断技術が発達しました。以前までは生まれた後に遺棄されていた子供たちは、性別診断で人工中絶されるようになりました。

昔ながらの習慣

中国には古来から近代にかけて、昔からカニバリズムの習慣は存在していたという話があります。古い記述にもなると、韓非子にも記述があり、専門家もカニバリズムについて言及しています。

韓非子への記述

古くから存在する文献である韓非子には、人肉料理に関する記述があったとされており、以下のような記述があったとされています。

古くは『韓非子』に「紂為肉圃、設炮烙、登糟丘、臨酒池、翼侯炙(あぶり肉)、鬼侯臘(干し肉)、梅伯醢(塩漬け肉)」という人肉料理の記述が見られる。もっともこの「醢(かい)」なる言葉は塩漬け全般を指す語でもあり、獣肉の料理を指すこともあれば、見せしめのために塩で防腐した遺体を指すこともあり、必ずしも人肉食を指すものではない。

(引用:Wikipedia)

専門家、小室直樹氏による説

古来中国のカニバリズムの文化について、社会学者・評論家の小室直樹氏により、以下のような一説も唱えられています。

小室直樹は「孔子は人肉を好んでいた」、「当時の食人は中国社会ではごく自然な行為であった」という説を主張している。小室によれば、この食人と纏足、科挙の三つは、日本に全く伝わらず、また日本人はそれらを全く理解できなかったとしている。

(引用:Wikipedia)

義務教育で触れるような古い文献にも記述があると考えると、現在はさておき昔はカニバリズムの文化があったと信じる方が自然でしょう。嘘だとは考えにくいです。

漢方で人体を薬として使用している噂もある

食人文化がある中国では、人肉は一般的に言うカニバリズムのようにただ食べるだけのものではなかったといいます。漢方など薬の材料とされることもあるという噂もあります。

胎盤を火であぶって作るものや、毛髪を黒焼きにしたものがあるそうです。そしてこれらの漢方薬は特殊なものではなく、普通に使われる薬のうちの一つなのだといいます。

実際に2011年、中国産の粉末入りの人肉カプセルと呼ばれるものが韓国で密売され、事件となっています。漢方のようなものとして最高の滋養強壮剤といわれ、近年でも出回っていた話があるのです。

実際に人肉スープを食べさせたとして事件が発生している

2007年4月28日、中国で「病気の息子に人肉スープを食べさせた」とされ、夫婦とその妹に判決が下ったという驚きの報道がありました。事件は取り調べの段階から、嘘だと思いたくなる驚きの事実が判明しました。

女性は9歳の一人息子がおり、脳腫瘍を患っていました。医者にも手の施しようがないと言われていた中で、女性は突如「死んだばかりの赤ん坊の肉を食べると、どんな病気も治る。」という話を思い出しました。

隣の家で赤ん坊が死亡し、こんなチャンスはないと姉夫婦を説得しました。3人は墓地を掘り起こし、胴体部分を切断して持ち帰りました。そしてスープにし、息子にはチキンスープだと偽って飲ませたという事件です。

広東だけではなく他の地域でも胎児スープは作られている

2009年夏、拡散された情報によると、胎児スープ(嬰児湯)は広東省の複数の食堂で作られているという話でした。ですが、それは広東省だけではないとの話があります。2003年には驚きの事件がありました。

2003年3月22日「広西玉林発安徽省亳州行きの寝台列車車内にて、乗客の旅行バッグに梱包され密輸されていた28名の嬰児を助け上げた」という事件が起こったのです。

前見出しの事件は四川省で起きており、他にも雲南省などでも食人行為が目的とされる事件も起きています。それ以外にも薬局で胎盤が販売されたり、堕胎された胎児が病院が取り仕切り流通しているとも言われています。

中国の人肉食い(両脚羊)の歴史について

中国のカニバリズムを思わせるようなニュースは、禁止された現在でもなぜか、度々目にする事があります。

歴史的な人物や病気の息子を持つ女性など、様々な人達にその文化は見られます。そしてその歴史は、相当に古くからあるとされています。

なんと紀元前から三國志の時代、現在に至るまで見られるものなのです。

紀元前から人肉を食べていた?

1925年、50万年も昔のものだと思われる北京原人の完全な頭蓋骨が発見されました。しかし不思議なことに、発見された頭蓋骨全てに人工的だと思われる穴が開いていました。

その事か「食人の風習があったのではないか」という説があります。脳髄には栄養があり、うまいということを彼らは知っていたのだとも言われています。

これらの事から中国には紀元前から、カニバリズムが存在していたと言われているのです。なぜそんなにも古くからあったのかは定かではありません。

三国志でも人肉エピソードがある

中国にはゲームになるなどの人気を誇る、三国志という興亡史があります。三國志には、中国の後漢末期から三国時代の180~280年頃について記されています。その中にも、カニバリズムについての記述があります。

いくつかありますが、有名なのは劉備玄徳が漁師の家に身を寄せた際の話です。漁師の家にはもてなしをする食べ物がありませんでいた。そこで自身の妻を殺し、狼の肉として肉を差し出したという話です。

一見すると恐ろしい話ですが、劉備はこの行為に感激したそうです。そしてなんと、この話は三国志で美談として語られています。ちなみに三国志には、この他にもいくつかカニバリズムについての記述があります。

易牙が人肉スープを作った?

紀元前770年から320年まで続いた春秋時代で最初の覇者と呼ばれた、斉の第16代君主の桓公(かんこう)という人物がいました。桓公には易牙という料理人がついており、その間にもカニバリズムは見られました。

食通の桓公は、易牙に対して「私はこれまでさまざまな料理を食べてきたが、赤ん坊の蒸し焼きだけ食べたことはない」と言いました。すると易牙は、自分の息子を殺し、蒸し焼きにして桓公へと献上したのだそうです。

桓公にとって食人の行為は効能を期待したものではなく、おそらく好奇心のようなものからだったと考えられます。易牙はというと、この件で絶大な信用を得る事になり、出世し政治に関与するまでになりました。

凌遅の刑(りょうちのけい)

清朝末期まで中国には「凌遅の刑(りょうちのけい)」と呼ばれる処刑方法が存在しました。その内容は非常に残酷で、苦痛に満ちたものでした。

生きたまま細かく切り刻む、肉を少しずつそぎ落とすという内容だったと言われています。処刑は3日~10日に渡り、肉は120回~3000回も削がれたそうです。

凌遅の刑は歴代中国王朝が科した刑罰の中で、最も重いと言われる刑です。この刑は主に、反乱の首謀者などが科されるものでした。

人肉しゃぶしゃぶ

凌遅の刑には「人肉しゃぶしゃぶ」と呼ばれる、関連した話が存在します。その名の通り、考えるだけでも恐ろしい内容です。

降服しない者の肉を薄くそぎ落とし、まだ生きている本人の前で「人間しゃぶしゃぶ」にして食べたというのです。この話は記録にも残っています。

烹煮の刑・油煮の刑

古来中国の刑罰の中には、他にも「烹煮の刑(ほうしゃのけい)」や「油煮の刑(ゆしゃのけい)」というものが存在しました。

名前の通りの刑罰であり、烹煮の刑では煮えたぎる湯に処刑者を抛り込み、油煮の刑では油に放り込むというものです。

さらに処刑後、烹煮の刑の処刑者は人間スープ、油煮の刑の処刑者は唐揚げにして食べたと言うのです。これらも非常に残酷であり、カニバリズムがある事を意識させられます。

1984年の炭鉱事故の発言も話題となった

1984年6月20日、台湾近郊の海山鉱山で大規模な爆発事故がおきました。94人の炭鉱夫が生き埋めになり、救出には4日間かかり、助かったのは1人だけという大きな事故でした。

生き残った1人は飢えに耐え切れなくなり、同僚の身体を切り刻んで食べ、生き延びたそうです。そして記者へ「息の切れた人間の肉はおいしくない。やはりまだ生きている人間の肉の方がうまかった。」と語りました。

「生きている人間を食べた事もある」という風にもとれる、そんな答えだったのです。この答えと共に、事故は話題となりました。なぜ救出された男性は、そのようなコメントをしたのでしょうか…

文化大革命での食人宴席

近代の食人行為について、その様子を克明に描いているとある本があります。「食人宴席」という題であり、その本に関わる事件も同じ名で呼ばれています。

その事件は1965年以降、約10年も続いた文化大革命の際に、中国共産党の指導部内によって行われました。何万人もの人々が粛清の名の下で、虐殺されました。

人体の臓器や皮や肉は煮たり焼いたり、生で食べることもあったといわれています。これらは白昼堂々と行われました。想像する事も難しい、恐ろしい事件だと言えるでしょう。

現在でも胎児スープや人肉を食べる習慣はあるのか?

これまでで中国には、カニバリズムの歴史があったことはお分かりいただけるかと思います。

食としての楽しみ、漢方などの薬、処刑方など、様々な歴史が見られました。

胎児スープや食人にまつわる事件や噂などがありましたが、現在その文化は残っているのでしょうか?

ニュースで報じられた胎児を調理する店

2007年3月22日、大紀元というメディアで、胎児スープなど主に胎児を食材として販売する様子についての報道がありました。大紀元によると、食料品店には写真のような「胎児の脳の瓶詰」が並べられていました。

壹周刊というメディアでは、胎児を使用した料理について取材・報道していました。壹周刊の記者は、料理を実際に提供しているという料理店を訪ね、その時のことを以下のように語っています。

その現場では嬰児死体を煮込んでいるおばさんが
男の嬰児の肉を切り刻んでミンチにして水餃子を作っていたり、
胎盤を切り落としてスープとして煮込んでいるところを見た。
人肉水餃子の外観は普通の水餃子と大差は無く
中身の色が明らかに赤色をしているだけである。
調理の過程でそのおばさんは親切にも
みんなを安心させるために
『これは単なる上等な動物であって怖がることはないよ』と言った。

(引用:Ameba)

これは2007年頃の報道であり、近年の出来事だと言えます。現在でも残っていたとしても、不思議ではないでしょう。

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