トンボ鉛筆事件の佐藤佳弘のその後と現在は?長尾弘司の神対応まとめ 雑学・ライフスタイル

トンボ鉛筆事件の佐藤佳弘のその後と現在は?長尾弘司の神対応まとめ

トンボ鉛筆は現在、日本が誇る大手文房具メーカーです。しかし過去、人事担当の佐藤さんがトンボ鉛筆事件を起こしてしまいました。その後長尾さんによる神対応で事態は収束し佐藤さんは解雇となったトンボ鉛筆事件、その詳細に迫ります。

目次

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トンボ鉛筆事件とは?

2011年3月11日、東日本大震災が起きました。3.11と略されることもあり、日付を聞くだけでも当時を思い出せるほどの大地震です。トンボ鉛筆事件はその最中に起こりました。

トンボ鉛筆はちょうどその頃採用業務をスタートしていました。就職説明会の予約の受付、エントリーシートの配布などを行っていたのですが当然被災者はそれどころではありません。

それなのにも関わらず、就職したいという熱意があれば被災していようと関係ないと言わんばかりの厳しい条件を就活生に突きつけます。それが拡散しトンボ鉛筆事件と呼ばれるようになったのです。

トンボ鉛筆の人事担当、佐藤が送ったメールが炎上

トンボ鉛筆は3月1日に就職説明会の予約を開始、採用業務を開始していました。しかしその後に東日本大震災が起こります。この時、人事担当の佐藤さんが就活生に送ったメールが問題になりました。

コンプライアンス違反とも言える内容のメールを送っており、それがネットで瞬く間に拡散されて酷すぎると世間で話題になったのです。

昨今ではパワハラ、セクハラなどのコンプライアンス違反に厳しくなっています。しかしそれでも問題は続々と出てきているのが現状です。伊調馨さんのパワハラ問題も一時期注目を浴びました。

事件が起きたのは東日本大震災の直後

トンボ鉛筆事件の始まりは東日本大震災の直後です。東北地方太平洋沖地震、そしてこの地震によって福島第一原子力発電所事故も起こり日本は未曽有の危機に陥りました。

東北地方と関東地方の太平洋沿岸部の被害が甚大で、特に岩手県、宮城県、福島県の被害が大きく、場所によっては10メートルを超える巨大な津波が発生しました。

警察庁の発表によると死者は1万5896人、重軽傷者は6157人、行方不明者は2536人になるそうです。関東大震災、明治三陸地震に次ぐ被害規模でした。

3月は企業エントリーが始まる時期なので就活生は混乱していました。けれど一般的な多くの企業はエントリーシートの提出期限の延期、筆記試験の延期など、延期といった対応をとっていたのです。

トンボ鉛筆佐藤が送った問題のメールの文章とは

トンボ鉛筆事件の核とも言えるのがトンボ鉛筆人事担当の佐藤さんが震災後に送ったメールです。佐藤さんは被災した就活生に対して高圧的なメールを送りました。

メール①「地震大丈夫ですか?怪我とかないですか?」

2011年3月11日、東日本大震災が発生した当日、トンボ鉛筆人事担当の佐藤さんが就活生に送ったメールが

「地震大丈夫ですか?ケガはないですか?」

というメールでした。

当日は未曽有の震災に大混乱で通信制限がかかっていました。それなのに何故このような特に緊急性もないメールを送ったのかとのちに指摘されています。

メール②「その先は言う必要がないですよね」

2011年3月13日、再び佐藤さんは就活生にメールを送りました。

「トンボ鉛筆の佐藤です。改めて地震の方は大丈夫でしたか?」

とメールの冒頭では被災を気遣うような一面が見られました。

その後に続くのは本来なら3月14日に送る予定だった専用履歴書とエントリーシートを一日早い13日に送るという文です。地震による影響を考えてのことでしょう。

けれど厳しい条件もつけれられました。3月15日消印有効にして郵送するように指示しているのです。説明会へ予約が出来た方はひとまず書類持参で来るようにと説明しておりその後は会社で指示を出すと伝えました。

佐藤さんは

「その指示が難しい場合は・・・その先は言う必要ないですよね。自分で考えてみてください」

と続けました。

メール③「伝える努力はしてくださいね」

佐藤さんは説明会予約ができなかった就活生に対してメールを送りました。

「説明会予約者の方へは、先に書類を渡すと言うメリットを与えました。皆さんには与えてません」

「ただ、もし、この間、トンボ鉛筆への情熱を絶やさずに おられた方がいた場合、それが文章となり、私達へ伝達してくれると期待をしています。(伝える努力はしてくださいね。伝えるって本当に難しいです。)」

以上のような内容のメールを送り、それがネットを通じて世間に広まり炎上、その後トンボ鉛筆事件と言われ現在も思い出される有名な話となったのです。

佐藤氏は迅速に解雇処分になる

しかしこののちトンボ鉛筆総務部のゼネラルマネージャー長尾さんが謝罪文を公開します。そこには佐藤さんを厳しく処分したと書かれていました。

最終的に佐藤さんは謝罪文公表翌日の3月15日に解雇となり、問題となった人物の解雇処分と謝罪文の公表が迅速だったことで騒がれたトンボ鉛筆事件が沈静化していったのです。

トンボ鉛筆事件が収束したのは、マネージャー長尾弘司による謝罪文

トンボ鉛筆事件が収束したのはその後の長尾さんの謝罪文のおかげだと現在でも言われています。対処が素早かったこと、そして内容が的確だったためでしょう。

3月13日まで送られていた佐藤さんのメールに対してその後即謝罪文を公開しています。その内容は決して佐藤さんをかばうものではなくお詫びと佐藤さんの至らなかった点を指摘しているものでした。

2011年3月14日、長尾弘司がHPで謝罪文を掲載、就活生にメール

佐藤さんのメールに関して、その後3月14日に当時トンボ鉛筆総務部のゼネラルマネージャーだった長尾さんが自社のホームページに謝罪文を掲載しました。

「東日本大震災発生の2日後に、罹災した地域への配慮を欠いたかたちで書類選考用紙等をメールし、締切を15日消印有効としたことは言語道断であります」

「また、随所に平等を欠く表現もありました。さらに、弊社担当者の立場上の驕り昂ぶりが現れた言葉遣いが随所にあり、重ね重ねお詫び申し上げます」

長尾さんはこのような謝罪文を公開、そして就活生に同様のメールを送ったのです。そこには会社説明会と書類送付の締切の延期についても書かれていました。

トンボ鉛筆事件を起こした佐藤の現在・株式会社トンボ鉛筆の今

騒ぎとなったその後、長尾さんの謝罪文により事態は沈静化し佐藤さんは解雇処分となり事は収まったかのように見えました。事実、現在でもトンボ鉛筆は優良企業と認識されています。

しかしこの事件を知っている人間は少なくなく、現在でも語り継がれています。ネット上では震災があると思いだしてしまうという声もありました。

長尾さんは神対応をしたと言われていますがそれでも企業のイメージダウンとなってしまったことは否めないでしょう。

クビになった佐藤氏 現在はトンボ鉛筆にいない

解雇処分となってしまった佐藤さんですが、一連の行動は愛社精神によるものだと考えられます。高圧的なメールも自社に自信があった故に送ってしまったのでしょう。

まさか自分が解雇になるとは夢にも思わなかったはずです。今までもこのやり方で出世してきた自負があったでしょうし、その後の出世につながると考えていたのではないでしょうか。

現在、企業はコンプライアンスに厳しくなりましたがそれでも物事をなあなあにするという傾向はまだ残っています。それなのにも関わらず下された解雇処分は大変重いものでした。

佐藤佳弘著?「ネットでやって良いこと悪いこと」?

2011年の6月に 『ネットでやって良いこと悪いこと』という本が出版されました。

この本の著者が「佐藤佳弘」とう名前だったことから、トンボ鉛筆の佐藤さんが解雇処分を受けた後に、体験談を本にしたのでないかと話題になりました。

しかし、この佐藤佳弘さんは、武蔵野大学名誉教授をつとめる全く別の人物であり、本のタイトルがトンボ鉛筆の佐藤さんを連想させるものであったために広まった誤解に過ぎませんでした。

トンボ鉛筆への影響は

トンボ鉛筆事件は人事担当の佐藤さんが独断で送ったメールがきっかけで起こった炎上事件です。その後の長尾さんの対応を見れば独断であったことはよくわかります。

ですが世間的には佐藤さんの行動はトンボ鉛筆代表者としての行動だったと受け止められています。残念ながら企業の評価は下がってしまいました。

現在でも話題に上りますし佐藤さんの解雇までの話はネット上で見かけることができます。影響は小さくはなかった、というところでしょう。

トンボ鉛筆事件が起こった原因は?

トンボ鉛筆事件が起こった原因は、採用する側の思い上がりと会社に貢献する社員を誇っていた過去の日本の企業そのものではないかと思われます。

昔の日本の企業は愛社精神を大切にしていました。行き過ぎた愛社精神と、人を採用するという立場によって自分は上の人間なのだと思い込んでしまったがために生まれた事件なのです。

トンボ鉛筆事件が起こった原因①「採用する立場が上」という歪んだ認識

ゼネラルマネージャーの「長尾さんは弊社担当者の立場上の驕り昂ぶりが現れた言葉遣いが随所にあり…」と謝罪しています。実に的確な指摘だと言えるでしょう。

佐藤さんのメールは総じて高圧的なものでした。それは佐藤さんが人事担当という立場であることが影響していると思われます。

「採用してやっている」「採用する側が立場が上」という歪んだ思い上がりがトンボ鉛筆事件を生んだ原因の一つだと考えれます。

トンボ鉛筆事件が起こった原因②会社至上主義的理念

過去、日本の企業はサービス残業や休日出勤、長時間労働と会社に貢献する社員が認められていました。そしてそれが出世の条件になっていた背景があります。

長時間労働による鬱病の発症など問題があり厳しくなりましたがそれでもまだ完全に消えたわけではなく、現在でもたびたび問題になっています。

メールは佐藤氏の独断で送られたものだった

佐藤さんのメールは独断で送られたものです。

「弊社は人材の発掘に努めており、定時採用をたいへん重んじております」

「書類選考の段階から役職者が加わり、最終選考では役員が加わり、全社的に平等かつ公平にこれを運用しておりますが、採用担当者の発信文書の管理に問題がありました」

長尾さんはメールにてこのように明かしています。また、長尾さんの謝罪文は現在でも冷静にキレていると言われるほど自社の社員に対して怒りを覚えていることがよくわかる内容でした。

以上のことから問題となったメールは佐藤さんの独断によるもので間違いないだろうと思われます。

長尾弘司がトンボ鉛筆事件を収束できた要因は?

このトンボ事件が収束できたのはゼネラルマネージャーの長尾さんの働きのおかげでしょう。トンボ鉛筆事件の重要人物として佐藤さんと並んで名前を挙げられるのが長尾さんです。

長尾さんによる冷静な対応、迅速な謝罪文と解雇処分という容赦のない決断が広まってしまったトンボ鉛筆の悪評を沈静化させるに至ったのでしょう。

迅速な謝罪文の公表

長尾さんは事が起こった翌日の3月14日には謝罪文をホームページに掲載するという迅速な対応をとりました。就活生にもメールを送っており素早い対応だと言えるでしょう。

佐藤氏のクビも迅速に公表

佐藤さんの解雇という重い処分も迅速に決定、発表しています。人を解雇するというのは実は非常に面倒な手続きが発生します。

なのであえて解雇を避ける会社も多い中、長尾さんはその後時間を空けることなく翌日に佐藤さんの解雇処分を決定しました。

噂が広がり会社の評価が下がることを未然に防ぐためだったのかもしれませんが、それにしても謝罪文、解雇と迅速に動いていて現在でも長尾さんは有能だと噂になっています。

事件は現在も語り継がれる

トンボ鉛筆事件のその後、事態が鎮静化した現在でもこの話は語り継がれています。事あるごとに話題になっているので完全に噂がなくなる日は来ないように思われます。

過去の佐藤さんのメールや長尾さんの謝罪文、佐藤さんの解雇処分などもネット上で注目されています。このように騒ぎが収まっても噂話は消えないのです。

そのことを考えると迅速な対応で事態を収束させた長尾さんの判断は正しかったのでしょう。下手をしていれば現在のような状況では済まなかったかもしれません。

トンボ鉛筆事件から学ぶ、企業の危機管理体制

トンボ鉛筆事件からは多くものが学べます。事態を収めるにはまず迅速な対応が必要不可欠であること、そして適切な対応であることが重要なのだとわかります。

また、人材についても考えていかなければならないでしょう。現在では数は減ったとはいえ歪んだ愛社精神、会社至上主義的理念を持った人間は少なからずいます。

そしてそのような人間が出世できる会社がまだあります。つまり同じような事件が今後も起きる可能性は十分あるのです。

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